アメリカトランプ次期大統領の元側近で昨年10月に刑期を終えたスティーブン・バノン氏が、政府効率化省トップに就任する予定のイーロン・マスク氏を痛烈に批判しました。
バノン氏はイタリアの新聞社のインタビューで、マスク氏を「真の邪悪な人物」と呼び、20日の大統領就任式までに側近の立場から追放すると述べました。
マスク氏は、ハイテク企業に必要な人材を確保するため特殊技能を持つ外国人労働者へのビザ発給を支持していますが、バノン氏はアメリカ人の雇用を圧迫するとしてこれに反対しています。
トランプ氏の新旧側近による外国人労働者を巡る路線の違いが露呈したかたちで、トランプ氏を支持する右派勢力の中にもマスク氏との対立の構図が潜んでいるとアメリカメディアは分析しています。
バノン氏は、連邦議会乱入事件に関連して、議会侮辱罪で有罪判決を受け、昨年4カ月間収監されていました。