今、韓国人が佐賀県に殺到しています。魅力度ランキング最下位の県に一体なぜ。
■韓国人 佐賀に殺到 なぜ?
佐賀県武雄市にある図書館、そこにいたのは…。
図書館に併設されている休憩スペースなんですが、ほとんどの人が韓国人観光客です。
ここは地元の人だけでなく観光客も利用できる図書館で、書店、スターバックス、歴史資料館が同じフロアに併設。外国人にも人気の新名所となっています。
なかでも目立っていたのが、韓国からの旅行者です。
韓国から来た人 「生クリームの絵だね」
地元に住む人 「1番はやっぱり韓国の言葉が周りでよく聞こえる。活気が出てきて元気になって良かった」
しかし、佐賀と言えば最新の都道府県「魅力度ランキング」で最下位の47位…。そんな佐賀になぜ韓国人客が訪れているのでしょうか。
武雄市図書館 広報 樋渡陽香さん 「韓国が九州から近いという距離感も要因の一つだと思う」
距離的にも韓国から近い佐賀空港は去年、ソウル便が週4往復に増便。その航空券の価格は、安い日で1人片道およそ7000円と割安です。さらにこんな理由も。
樋渡陽香さん 「ピョルマダン図書館が武雄市図書館をモデルにしていると公言」
実は、武雄市図書館は韓国の江南(カンナム)にある「ピョルマダン図書館」が「参考にした」ことで知られていて、韓国人客の「旅の目的地」になっているといいます。
韓国から来た人 「ピョルマダン図書館に似た場所があると聞いて、コーヒーを飲んだり自由に本を読んだりするために家族で来ました」
自然、文化、温泉など「日本の魅力をコンパクトに回って体験できる」と口コミで人気が広がっているのです。
“干満差日本最大級”の有明海に浮かぶ海中鳥居。潮が引けば、鳥居の下で記念撮影もできる佐賀県屈指の映えスポットです。
そのすぐ横にも去年、新たな施設がオープン。冬の味覚「竹崎カキ」が食べられるカキ小屋です。
海鮮焼海道丸 山本耕輔さん 「平日が8割方海外の人。このカキ小屋というのも多分、向こうで知られている」
セルフでカキを焼く…その工程を説明する案内板にも韓国語で丁寧に説明が。
予行演習もバッチリ。インバウンドに期待を寄せています。
山本耕輔さん 「いや~うれしい。客足が緩くなったところに海外客は」