鳥インフルエンザの発生が急増していることを受けて今月3回目の防疫対策本部が開かれ、江藤農林水産大臣が過去に例のない状況にあるとの認識を明らかにしました。
江藤農水大臣 「年明け以降、短期間で12例目、1月としては過去に例のない発生の状況であります」
会議の冒頭、江藤大臣は「危機的な状況」であると強い警戒感を示しました。
対面で対策本部が開かれるのは、今年に入ってすでに3回目です。
農水省によりますと、卵の価格が最も高くなった、いわゆる「エッグショック」を引き起こした2年前のシーズンと比べると、採卵鶏の殺処分の数は13日の時点で4割程度にとどまっています。
しかし、今月に入ってからの急増を受けて江藤大臣は、このペースが続けば殺処分数が2年前を超える可能性があるとして、農水省や自治体などに対し、改めて緊張感を持って対応に取り組むよう指示しました。