ガザ地区の停戦と人質解放の交渉を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスが最終合意に達したと欧米などの複数メディアが報じました。
ハマスは15日に「イスラエルの侵略を阻止し、ガザの人々が受けている虐殺に終止符を打つ責任がある」と声明を出しました。
交渉を仲介してきたカタールのムハンマド首相がこの後、首都ドーハで会見を開き、合意に関して正式に発表をするとみられます。
ロイター通信の取材に交渉の関係者は第1段階として6週間の停戦期間が設けられ、ハマスはガザ地区で拘束している人質33人を解放するとしています。
引き換えとしてイスラエルは収監しているパレスチナの囚人を釈放することになります。
具体的な人数に関してはハマスが人質を何人解放するかによって変わるとされています。
この停戦期間中、ガザ地区には毎日トラック600台分の物資が運ばれるということです。
その後、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退など第2段階に移行するための交渉を始めるとしています。
おととし10月7日の衝突開始以降、ガザ地区だけでも4万6707人が死亡し、11万265人が負傷しました。
1年3カ月に及ぶ戦闘は大きな転換期を迎えましたが、今後、停戦が継続し、98人いるとされる人質全員が解放されるかが注目されます。
