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要冷蔵なのに常温保存2カ月 ボツリヌス菌 50代女性搬送

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 要冷蔵なのに常温保存。食ベた50代女性が食中毒で救急搬送されました。

■要冷蔵なのに常温保存2カ月 50代女性搬送

 総菜の保存の方法を誤り、先月、新潟市の50代女性が救急搬送されていました。女性に一体何があったのでしょうか。

 新潟市保健所によると、去年11月ごろ、新潟市内の食料品店を訪れた女性は、密封容器で包装された総菜を購入したといいます。

 その後、女性は自宅で、購入した総菜を常温保管。しかし、実はこの総菜、要冷蔵の食品だったのです。

 そのおよそ2カ月後、この総菜を食べた50代女性。少し口にしただけで、ブルーチーズのような臭いや味が…。そして13時間後、女性は目がチカチカしたり、口が渇くなどの症状が出たことから、病院へ救急搬送されました。

 50代女性は検査の結果、「ボツリヌス菌」による食中毒だったと分かりました。

 土や水中などに広く存在し、野菜や果物などの食材に付着していることがあるというボツリヌス菌。

食品衛生に詳しい大阪公立大学 三宅眞実教授 「ボツリヌス菌の出す毒素は非常に強力で、地球上に存在するあらゆる毒素の中で“一番強い”非常に強い毒素」

 その毒素を口にすると、8時間から36時間で嘔吐(おうと)、物が飲み込みづらくなるなどの症状が出ます。重症化すると…。

大阪公立大学 三宅眞実教授 「運動麻痺(まひ)が起こる。呼吸する際に、横隔膜の筋肉が動かないと呼吸ができないが、この動きも止まってしまって亡くなるということが起こる」

 救急搬送された50代女性は、現在は意識はあるものの、全身にマヒ症状があり、人工呼吸器を装着しているということです。

 要冷蔵を常温で保管したことで発生した今回の食中毒。専門家はその注意点を…。

大阪公立大学 三宅眞実教授 「(ボツリヌス菌は)酸素のない環境で非常によく増えるので、適切な温度がないと菌は増えないので、冷蔵保存をきっちりとすれば“ボツリヌス中毒”は防ぐことができる」

 最悪の場合、命を落とすこともある“ボツリヌス食中毒”。少しでも異変を感じた時には口にしないことが重要です。

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