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【SDGs】“海の異変”打開へタッグ

社会

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 テレビ朝日では「未来をここから」プロジェクトの一環でSDGs企画をお伝えしています。1日のテーマは「海の豊かさを守ろう」です。温暖化が漁業に深刻な影響を与えるなか、危機を打開するため全国の漁師と東京大学がタッグを組みました。

 今、日本の海に異変が起きています。

 千葉県沖で50年近く漁を営んできた漁師は、10年ほど前までは釣れなかった海域で、最近はキンメダイが釣れるようになったといいます。

「まさか自分がキンメダイ漁やるとは思わなかった」

 一方、とれなくなったものも。

鈴栄丸・船長 斎藤俊一郎さん 「イセエビは(かつて)日本一とれた漁場では皆無」

 一体、海に何が起きているのでしょうか。

斎藤俊一郎さん 「(海が)温かくなっているんです。ここが南の海になっている」

 近年、日本近海では温暖化によって海水温が100年前に比べ1.28℃も上昇し、漁業に深刻な影響が出ています。

 これまでどおりに魚がとれなくなれば、和食文化が維持できなくなる懸念も出ています。

 こうした危機を打開すべく、日本財団が新たなプロジェクトを立ち上げました。

日本財団 海野光行常務理事 「起きている変化に対して即応的に分析・理解することで対応や適応策を検討する」

 全国の漁師と東京大学の研究チームが初めてタッグを組み、4月から海の異変の解明に乗り出します。

 漁師が専用アプリを使って、水温や珍しい魚のデータをリアルタイムで研究者に共有することで、より詳細に温暖化の影響を分析できるようになると期待されています。

 さらに、異変のメカニズムが分かれば、研究者が漁師に対して、適切な漁のやり方を提案でき、和食文化を守ることにもつながります。

東京大学 木村伸吾教授 「地球温暖化、これは避けて通れません。それに伴ってどういう漁活動ができるのか将来予測を提供できる。(漁師と)一緒にやれることがワクワクする」

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