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郷土が生んだ文豪に続け 香川菊池寛賞の贈呈式 初めて書いた小説で受賞の山下さん、次回作へ意欲

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 郷土が生んだ文豪をたたえ、優れた新人を発掘する「香川菊池寛賞」の贈呈式が高松市で開かれました。

 50作品の応募の中から第60回香川菊池寛賞に選ばれたのは、高松市の山下孝司さん(64)の小説、「還暦ラプソディ」です。還暦を迎える主人公が幼なじみの訃報をきっかけに、小学生時代を回想し、過去と現在を行き来しながら自分の人生について考える作品です。

 贈呈式では菊池寛の孫で、菊池寛記念館の名誉館長、菊池夏樹さんがあいさつし、作品の感想を述べ、「将来、芥川賞・直木賞を目指してほしい」と激励しました。

 今回初めて小説を書いたという山下さんは受賞あいさつで「文章を書く、創作することの面白さを知った」と話し、次回作への意欲を見せました。

(第60回香川菊池寛賞を受賞/山下孝司さん)
「次の作品を書いてみようかなと。ブタもおだてりゃなんとやらで、今その気になっておりますので(原稿用紙)400枚くらいの長編に挑んでます」

 奨励賞には2回目の受賞となる香川県綾川町の喜多野龍夫さん(61)の歴史小説「ひきはだしない」が選ばれました。

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