独裁政権が崩壊したシリアで、旧アサド政権を支持する武装集団と暫定政権の部隊が衝突し、少なくとも162人が死亡しました。
シリア人権監視団によりますと、6日、北西部にあるラタキア近郊などで暫定政権の治安部隊と旧アサド政権を支持する武装集団との間で激しい戦闘が起きたということです。
これまでに、市民を含む162人が死亡したとしています。
シリア人権監視団は「アサド政権が崩壊して以来、新政権に対する最も暴力的な攻撃」としています。
衝突が起きた地域では夜間の外出禁止令も出されたということです。
ラタキアなどは旧アサド政権の支持基盤となっていたイスラム教アラウィ派が多く暮らす地域です。
シリアでは暫定政権が安定した国づくりを進めていけるかどうかが課題となっています。