地下鉄サリン事件から30年になるのを前に、被害対策弁護団が会見を行い、「オウム真理教の後継団体は被害者救済に向き合っていない」として被害者への早期の賠償を訴えました。
中村裕二弁護士 「高齢化が進み、毎年亡くなる方も出ている。早く10億2500万円を配当して、我々の任務を決了したい」
17日に日本記者クラブで会見を行ったオウム真理教の被害対策弁護団は、教団の後継団体の「アレフ」に10億円を超える賠償命令が確定しているにもかかわらず資産を隠しているとして、「被害者救済に向き合っていない」と批判しました。
夫を亡くした高橋シズヱさん 「こんなはずの人生ではなかった。オウム真理教とそこに続く後継団体に今もめちゃくちゃにされている」
事件で夫を亡くした高橋シズヱさんは「地下鉄サリン事件を知らない若い世代が増えている」と話し、風化防止の取り組みが重要だと強調しました。