オウム真理教による地下鉄サリン事件から30年経つのを前に、事件で夫を亡くした高橋シズヱさんが公安調査庁を訪れ、事件の風化防止を訴えました。
夫を亡くした高橋シズヱさん 「風化とか皆が忘れていく、これがオウムの後継団体の狙い目ではないかと。非常に当事者としては危惧しています」
高橋さんは「被害者への謝罪もなく怒りの気持ちは変わらない」としたうえで、公安調査庁に対して後継団体の監視や立ち入り検査の徹底を求めました。
こうした訴えに公安調査庁の霜田次長は、事件の風化防止に努めるとしたうえで「あのような悲劇が二度と繰り返されないよう全力を尽くしていきたい」と話しました。