アメリカのトランプ大統領は、第2次大戦中に日系人を強制収容するために使われた「敵性外国人法」を適用し、ベネズエラの犯罪組織に関わる数百人を国外に追放しました。
「敵性外国人法」は、戦時中などに大統領に相手国の市民を拘束、送還する権限を与えるもので、第2次大戦中、アメリカに住む日系人は敵とみなされ強制収容されました。
トランプ政権はこの法律を適用し、ベネズエラの犯罪組織とされるおよそ250人を国外追放し、エルサルバドルがおよそ9億円で受け入れるということです。
「敵性外国人法」の適用を巡り連邦地裁は一時差し止めを指示していましたが、政権側は応じずに国外追放に踏み切った形で、批判の声が高まっています。