能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県の和倉温泉が、防災機能などを強化した独自の復興プランを発表しました。
和倉温泉は北陸有数の温泉地ですが、22軒の旅館のうち営業を再開できたのは5軒にとどまっています。
崩落した護岸の復旧工事が始まったばかりで、建物の解体などを進めています。
地元の若手経営者でつくる協議会は、能登半島復興の牽引(けんいん)役として、安心安全な街づくりを目指した復興プランを発表しました。
災害時には避難所としての機能も持つ展望施設や、防災用品を備蓄できる屋内スポーツ拠点の整備などを盛り込んでいます。
温泉の熱を利用して発電するシステムなども導入する計画です。
「ゆけむりの宿 美湾荘」社長・若女将 多田直未さん 「きちんと高台にスムーズに行けたり、建物自体の強靭(きょうじん)化したりも含めて、和倉温泉は安全で安心な観光地であると。日本一安全な温泉地、観光地を目指す」