季節外れの雪から一転、穏やかな一日となった「春分の日」。各地で「桜まつり」も続々と始まっています。
■“季節外れの雪”一転 春が到来
10年ぶりに春一番が吹かなかった関東。
19日は大雪となった雷門も穏やかな日差しのもと、多くの観光客でにぎわいます。
お出掛け日和となった「春分の日」。春を告げるイベントが各地で開催されています。
愛媛の春の風物詩「道後温泉まつり」。“女みこし”の威勢いい掛け声が温泉街に春の訪れを告げます。
岡山から来た人 「迫力があって、こんな祭りがあると知らず来たのでびっくりしている」
松山市民 「女神輿(みこし)は初めて見た。きれいでかっこよかった」
水のまち・福岡県柳川市。きらびやかな衣装に身を包んだおひな様らが水上パレードを行いました。低い橋に差し掛かっても見事、潜り抜け演奏を続けます。
朝焼けの空を漂うバルーン。知る人ぞ知るバルーンの街・佐賀市では、おいしい朝食とバルーンの搭乗体験ができるイベントが行われました。
参加者 「毎回、目の前でだめだったり風が強くて乗れなかったりタイミングが悪かったけど、きょうリベンジしようと早起きした」 「見てるより乗った方が高く感じた」
三重県鈴鹿市。鈴鹿山麓に抱かれた梅が見事に咲き誇ります。
四国の松山市では、瞬き厳禁の真剣勝負。畳の上の格闘技と言われる「競技かるた」の全国大会が行われました。目にも止まらぬ速さで札に手を伸ばします。
岡山市の動物園では、駄菓子専門店らが子どもたちに駄菓子のプレゼントをするイベントを開きました。
参加した子ども 「たくさん好きなものが取れてよかったです」
環太平洋大学4年 池田琳さん 「第一の目的は子どもたちに笑顔になってもらうこと。皆、笑顔になっているのでうれしいなと思います」
春の動物園祭りが行われている静岡市の日本平動物園。レッサーパンダやハイエナ。しっぽの長いサルに大人も子どもも興味津々です。
来園者 「(Q.レッサーパンダどうだった?)可愛かった」 「テコテコ歩いているところが可愛かった」 「こんな種類、見たことなかったので、初めて来てびっくり」
■都内の名所“早咲き桜”見頃に
東京・上野では皆が皆、上を見上げます。上野の山は花盛りです。
スマートフォンで撮る人もいれば、望遠レンズで撮る人も。
70代の人 「きのう仕事が終わりまして、きょう休みなので、帰る前にちょっと見ながら」
2人は沖縄から来ているといいます。
70代の人 「沖縄の桜は1月で終わっているんですよ。まさかこんないい天気で満開の桜が見られると思ってなかったのでハッピーです」
もちろん、すぐ近くから来た人も。
60代の人 「(Q.きょうはどちらから?)浅草です」 「(Q.目的は?)これ(桜)見に。近所だから、まずこれを見て大体4、5日するとソメイヨシノが咲くんですよ。で、そのあと1週間くらい遅れて隅田川の桜が咲くんで」
今、上野公園で人々の目を楽しませているのはオオカンザクラです。
ベビーカーの中でニコニコ笑っているのは、まだ6カ月の女の子。20日に見る桜は、生まれて初めて見る桜です。
30代の人 「まだ(桜を)見せたことなかったので。私も娘と一緒に見られてよかった」
上野の山は江戸の昔から桜の名所。そして江戸の昔から花見には花見弁当が付きものです。
上野観光連盟 長岡信裕理事長 「全国47都道府県の様々な飲食物販のブースが約80店舗出店していて、桜と食を楽しんでいただく」
東京でも西の方に行ってみると、そこにはまた色合いの違う桜です。
大きな花を咲かせているのが河津桜。そして、色の濃い桜は寒緋桜。そして、淡い色合いは…。
昭和記念公園 広報 黒岩慈音さん 「修善寺寒桜という種類。かなり咲いてきたんですけど、まだ、つぼみの部分もあるので完全な見頃はこれから。暖かい日が続けば来週あたりには見頃になる」
昭和記念公園では桜はもちろん、色々な春の花が楽しめるフラワーフェスティバルが始まりました。
埼玉から来た人 「(Q.何をしている?)人生を生きています。今は青春をしています」 「きのうの雪から一転、こんなに晴れて。菜の花にも恵まれ、天気にも恵まれ」
春を代表すると言えば一面の菜の花です。
都内から来た人 「お花とってもきれいだと思う。もう少し咲いていればいいかなと思う」
菜の花はまだ花が開き始めたばかりです。
昭和記念公園 広報 黒岩慈音さん 「ソメイヨシノが満開になるころには確実に見頃になっていて、ソメイヨシノと菜の花のコラボが楽しめるのではないかと思う」
21日からはさらに気温が上がり、週末には、まさに春の暖かさになりそうです。