都内で停車中の車にワンボックスカーが追突し、1人が死亡した事故。追突した車の運転手が「眠くなって意識が遠のいた」と話していることが分かりました。
道路の真ん中で車が炎上しています。そして、爆発音も響き渡ります。
すぐに消防が駆け付けて消火を始めると、現場周辺は白い煙に包まれました。
火が消し止められた後、現場には焼け焦げた車が残されていました。
事故が起きたのはJR八王子駅から約1キロの交差点。20日午前7時前に110番通報がありました。
通報した人 「音はすごかった。車がぶつかるというか、引きずるような音が最初にして、シャーッていう音がドンッていう音に変わって、車がぶつかったなって思った」
警視庁によりますと、交差点の手前に停車していた軽自動車にワンボックスカーが追突。その勢いで軽自動車が横転し、炎上したということです。
通報した人 「最初、車の下の方から炎が上がり出して、これはまずいなって思って、そばに近付こうとしたら爆発が始まって、爆発の音が5秒ぐらいの間に2、3回ドンドンッて」
この事故で燃えた車に乗っていた1人の死亡が確認されています。
炎に包まれた軽乗用車は座席までもが焼け落ちていました。
専門家は車が横転したことに一つの要因があると指摘しています。
元東京消防庁レスキュー隊 田中章さん 「交通事故による火災は鉄と鉄が接触して、そこからスパーク(火花)が出る。横転すると、そこからガソリンが漏れてきたりして火災が発生する危険性が高い。通常、ガソリンタンクのキャップは一番上に付いているが、横転することによってキャップが横向きになるので、そこから燃料が漏れ出す。それにより燃えやすくなったのでは。交通事故の度合いによって火災が発生する危険度は高くなる」
追突したワンボックスカーは相当、スピードを出していたのでしょうか。前方部分が大破しています。
この車を運転していた50代の女性は病院に搬送されていて、調べに対して「眠くなって意識が遠のいた」と話しているということです。