皇居で国賓として来日したブラジルの大統領夫妻の歓迎行事が行われました。
25日午前9時半ごろ、天皇皇后両陛下は皇居・宮殿の南車寄せでルラ大統領夫妻を出迎え、笑顔で握手をされました。
その後、6年ぶりとなる歓迎行事が宮殿の東庭で行われ、ブラジル国歌と君が代の演奏の後、大統領は陸上自衛隊の儀仗隊による栄誉礼を受けました。
両陛下が大統領夫妻と参列者にあいさつされる際に演奏されたのは、サンバで有名な「ブラジル」という楽曲で、これまで宮殿の東庭でのあいさつでかかるのは日本の音楽でしたが、今回、初めて変更されました。
その後、両陛下はご夫妻と宮殿の中で懇談されました。
大統領夫妻が男女の賃金格差やドメスティックバイオレンスなど女性の人権問題に取り組んでいることについて、皇后さまは「大統領夫妻が社会的な弱者のために幅広く努力されていることに大変、感銘を受けました」と述べられたということです。
夜には宮中晩餐(ばんさん)会が開かれ、両陛下の長女・愛子さまが初めて出席されます。