トランプ政権で安全保障を担当するウォルツ大統領補佐官がGメールの個人アカウントを業務で使用していたとアメリカメディアが報じました。
ワシントン・ポストは1日、複数の関係者の話や入手した文書をもとに、ウォルツ補佐官を含むNSC(国家安全保障会議)のメンバーがGメールの個人アカウントを使って政府の業務を行っていたと報じました。
ウォルツ補佐官自身のやり取りには機密性が高い情報は確認されなかったものの、側近が個人アカウントでやり取りしたメールには紛争地での軍事情報など「高度に専門的」な内容が含まれていたということです。
NSCのスタッフが個人アカウントを使っていたのに対し、省庁の職員はセキュリティーが確保された政府発行のアカウントでやりとりしていたとも指摘しています。
ウォルツ補佐官を巡っては、親イラン武装組織フーシ派への空爆に関する軍事作戦を民間のメッセージアプリ「シグナル」を使って政権幹部とやり取りし、外部への情報漏洩(ろうえい)が発覚したばかりです。
政権内部ではウォルツ補佐官の解任を求める声が上がったものの、トランプ大統領が「リベラルメディアにつけ入る隙を与えたくない」という理由で、留任したとも報じられています。
ワシントン・ポストはGメールの個人アカウントは「シグナル」よりも安全性がはるかに低いと指摘していて、政権内でのウォルツ補佐官の解任圧力がさらに高まる可能性があります。
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