2人の間に何があったのでしょうか。名古屋市の路上で会社役員の男性の背中を刃物で刺し、殺害したとして知人とみられる50歳の女が逮捕されました。
■会社役員の男性刺殺 知人の女逮捕
殺人の疑いで逮捕された女は50歳の伊藤綾野容疑者です。男性の背中を何度も刺した疑いが持たれています。
刺されて死亡した男性は59歳。2人の間で一体、何があったのでしょうか。
27日、名古屋市の路上。事件が発覚したのは午後10時半ごろ。
通報者 「背中から血を流して倒れている人がいる」
警察が駆け付けると、会社役員の志邑宣彦さん(59)がうつぶせの状態で倒れていました。
現場は被害者の志邑さんの自宅の建物の前の路上です。
志邑さんは病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
当時、刺した人物は現場から車で立ち去っていましたが、この事件で警察が任意同行したのが伊藤綾野容疑者(50)です。
志邑さんの背中を刃物で複数回、刺して殺害した疑いで、その後、逮捕されました。
志邑さんと伊藤容疑者は知人関係とみられています。
■なぜ車を乗り換えた?
伊藤容疑者は犯行後、まるで警察をかく乱するかのような行動に出ます。
志邑さんの自宅があるのが名古屋市東区。ここで犯行を行った後、10キロほど離れた愛知県春日井市の自宅方面に向かい、車を乗り換えて愛知県東郷町に向かったとみられています。
一体なぜ、車を乗り換えたのでしょうか。
元警視庁刑事 吉川祐二氏 「逃走車両が目撃されているかもしれない。それに基づいて車を乗りかえること。自分の犯行であることはうまくかく乱できたという気持ちがあった。いずれにしても計画性はあった」
伊藤容疑者は警察の調べに対して「殺意はありませんでした」と容疑を否認しているといいます。