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「今あるコメ」の売れ行きが激減…スーパーが頭悩ます「政府の対応が全く見えない。本当に振り回されている」 岡山

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 政府が新たに「備蓄米」を売り渡すことで、店頭にはさまざまな価格のコメが並ぶことになりそうです。私たち消費者には選択肢が増える一方で、中小のスーパーは頭を悩ませています。

 「随意契約」によって備蓄米の売り渡しが始まり、5kg2000円程度で販売されます。

 随意契約による備蓄米の流通ルートは、これまでと違って集荷業者・卸売業者を経由せず、政府が直接スーパーなどに売り渡すものです。

 2021年度産10万t、2022年度産20万tを売り渡すとしていて、当初対象を「大手小売」としていました。農林水産省によりますと、2022年度産の備蓄米は61社から申し込みを受け付け、予定の20万tを超えたということです。

 残った2021年度産の10万tについては、対象を中小スーパーやコメの販売店などに変更し、30日、申し込みの受け付けが始まります。

 こうした動きがある中で岡山市の地場のスーパーでは――。

(松木梨菜リポート)
「現在こちらのスーパーの売り場では5kg5000円前後で販売されています。高値で仕入れたこうしたコメは3カ月ほど先まで発注の予約をしているということです」

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「高い原価で予約手配してますので、その予約しているおコメをどうしようかって、今一番の悩みどころです」

 随意契約による新たな備蓄米の売り渡しが発表されてから通常のコメの売れ行きは5分の1に激減しました。5kg2000円ほどで流通する見通しの新たな備蓄米も仕入れようと動いていますが、その場合、今あるコメをどう売ればいいのか苦悩しています。

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「政府の対応が全く見えないので、決断してその時はベストだと思ったことが一気にくつがえされるというのが、言葉が難しいですけど本当に振り回されている。現場で働いてる人の気持ちを考えて動いてほしいなというのはあります」

 価格について選択肢が増える「コメ」。消費者は――。

(買い物客[家族4人])
「4500円とか5000円近いのはなかなか手が出ないと思いますね。備蓄米か、それ相当ぐらいのおコメが出るまでほかのもので、パン食べるとか主食を変えていく感じに工夫しないと難しいかなと」

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