カンボジアを拠点に日本に向けて特殊詐欺の指示をしていたとして、グループの幹部の男2人が逮捕されました。
神奈川県相模原市の桜田隆典容疑者(38)と村田謙次郎容疑者(49)はおととし12月、横浜市の当時75歳の女性に、息子を装って「大事な書類をなくした」「きょう中に3000万円が必要」などと嘘を言って、現金およそ100万円をだまし取った疑いが持たれています。
桜田容疑者らはカンボジアに拠点を置いて現地で勧誘役らに指示を出したり、実績を報告させたりしていたということです。
桜田容疑者らは特殊詐欺グループの幹部で、ナンバー2とナンバー3だったとみられています。
この事件を巡ってはすでに他の幹部を含めた18人が逮捕されていて、スマートフォンの解析や取り調べの際の供述などから2人の関与が明らかになりました。
取り調べに対し、桜田容疑者は黙秘していて、村田容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認しています。
警察は、桜田容疑者らのグループによる被害額は、他の事件も合わせて数千万円に上るとみて捜査を進めています。