古いコメをおいしく食べるためのコツ。いよいよ31日から備蓄米の店頭での販売が開始されます。
■“古古米”あすから販売開始
小泉進次郎農水大臣 「最初にスピード重視で、大手小売りさんを対象に始めた。きょうから街のおコメ屋さんと中小のスーパーに受け付けを開始している。進めながら、この随意契約の形も動きを見て柔軟に考えていければと」
5キロ2000円台の「備蓄米」がついに31日、店頭に並びます。
アイリスオーヤマ 田中伸生管理本部長 「（Q.来週月曜の発売だったがどうなった？）予定より早く精米と製品化できたので、一日でも早くお客様の手元に届けたい思いで急きょ決定した」
発売日を2日前倒しにしたのは生活用品大手「アイリスグループ」です。31日、千葉の松戸と仙台の店舗で販売することになりました。
田中伸生管理本部長 「今までトップランナーで走ってきたので、引き続き発売も1番目に発売したい思いで決めた」
価格は税込みで2160円。1人1袋の限定で、整理券が配布されるということです。
新潟県長岡市の精米工場にも届きました。「ドン・キホーテ」の運営会社が契約した備蓄米です。
このコメは週明けから販売が始まる予定。価格は5キロ2000円前後だということです。
さらにイトーヨーカドーでは31日、大森店で2000円台の備蓄米を発売。
イオンでも、来月1日から品川シーサイド店で販売が始まります。
販売開始に向けた動きが加速するなか、先行するネット販売では気になる現象も…。
「アイリスオーヤマ」では29日に続き、30日もホームページで購入を受け付けましたが、アクセスが集中しました。
■“落選”コンビニも申し込み
“2000円代の備蓄米”に人気が集まるなか、大手コンビニ3社も再び動き出しました。
小泉進次郎農水大臣 「数量は相当、仮にコンビニが取るとしたら相当出ていくはずなので、そこの部分も含めてよく見ながら対応したい」
元々、大手コンビニ3社は大手小売りを対象とした随意契約の申請をしていましたが、いずれも受理されませんでした。
そこで、30日から始まった中小のスーパーなどが対象の随意契約に申し込んだといいます。
そもそも、コメを多く使うコンビニの申請が通らなかった理由は…。
小泉進次郎農水大臣 「1万トン以上に当たらなかったので、今回コンビニが対象じゃなかったということです」
すでに引き渡しが完了している大手対象の契約は「年間1万トン以上の取り扱いがある」ことが条件でした。
小泉進次郎農水大臣 「今回1万トンというのは生米の扱いが1万トン以上なので、おにぎりとかお弁当とか、こういったものが1万トンの換算の中に入っていないということ」
今回、コンビニ3社が申し込んだ備蓄米は2021年産の、いわゆる「古古古米」。
申請量はセブンーイレブンとローソンが500トン。ファミリーマートが1000トンです。
仮に、コンビニで備蓄米が販売されたら…。街で聞いてみました。
コンビニ備蓄米 買いたい（40代） 「買いたいですね、手軽に買える。コンビニは割高なイメージがある、（備蓄米が）あれば必要に応じて買う。5キロとか買わないから、少量で手軽に買えるコンビニでいいかも」
コンビニ備蓄米 買わない（30代） 「どのくらいのクオリティーか分からないので、安ければいいっていう感じじゃない、たぶん買わないと思います。安いだけじゃ品質が心配、スーパーでも安すぎたら怖い」
■プロ伝授“美味しい炊き方”
すえひろ（米・食味鑑定士）荒金一仁社長 「においは特にない、無臭ですね」
おコメのプロに、2023年産と2024年産のブレンド米で実演していただきました。
荒金一仁社長 「古米120グラムに、もち米30グラム」
8割の古米に対し、もち米などを2割混ぜるそう。
荒金一仁社長 「かたいもの（コメ）にやわらかい、もちもちしたものを入れて中和されると食べやすい」
2つ目のポイントは、水が透明になるまでとぐ。
荒金一仁社長 「古いコメは酸化すると粉が付いて、おいしくなくなる。（粉を洗い）きれいな状態がいい」
こうして炊けたコメのおすすめの調理方法は…。
荒金一仁社長 「丼ものやカレー・チャーハンではないと食べづらいかも。さっぱりしたコメだと考えるとそういう形がいい」
