アメリカ議会上院はトランプ大統領が目玉政策とする減税の延長などを盛り込んだ政権肝煎り(きもいり)の大型法案を可決しました。
議会上院で1日に可決したのは、所得税の減税などいわゆる「トランプ減税」の延長を柱とする法案で、トランプ政権は「一つの大きく美しい法案」と呼び、7月4日の独立記念日までの成立を目指しています。
採決では共和党から議員3人が造反して賛成と反対が同数となったため、上院の議長でもあるバンス副大統領が決定票を投じることでかろうじて可決しました。
トランプ大統領 「素晴らしい法案で、誰にでも得るものがある。下院の方が上院より簡単に通ると思う」
今後、法案は下院で採決されることになりますが、下院は与野党の議席差がわずかなうえに、共和党内には財政赤字の拡大を懸念する保守強硬派もいて、成立に向けて予断を許さない状況です。