ニュース

特集

【特集】参院選・岡山選挙区の構図は? 現職が引退を表明…新人同士の争いになる見通し 20日投開票

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙についてお伝えします。岡山選挙区では現職が引退を表明し、新人同士の争いになる見通しです。

自民・新/小林孝一郎さん(47)

(自民・新/小林孝一郎さん)
「石井先生の志のバトンを引き継ぎ、しっかりと国政を前に進めてまいる決意と覚悟でございます」

 自民党新人の小林孝一郎さん(47)は元岡山県議会議員です。自民党岡山県連の公募を経て2024年11月に立候補を表明しました。

 自民党は、元岡山県知事で参議院議員を2期務めた現職の石井正弘さんが引退を表明。後継となる小林さんは、2021年の衆院選比例中国ブロックで落選して以来、2度目の国政挑戦です。

 医師でもある小林さんは地方創生や医療介護の充実などを訴えます。

 自民党は、裏金問題を受けて2024年の衆院選で全国的に議席を減らし、少数与党となりました。岡山県でも独占していた4つの小選挙区のうち1議席を失いました。

(自民党/木原誠二 選挙対策委員長[3月])
「昨年来の政治とカネの問題。そして直近も10万円の商品券の問題がございました。信頼はズタズタになっている。本当に難しい選挙になるとは思います」

(自民党岡山県連/山下貴司 会長[6月8日])
「まだまだ信頼を回復するには至っていません。一人一人の国民の皆さまに私たちの政策、政治姿勢をお伝えして信頼を回復するほかないと思います」

(自民・新/小林孝一郎さん[6月24日])
「信頼回復をしていくために、やはりまずは透明性を高めていくことが一つなのかなと思っています。私のことを知っていただくことによって自民党自身の信頼回復を図っていきたいと思っています」

立憲・新/國友彩葉さん(33)

(立憲・新/國友彩葉さん)
「政治が動き始めているのを実感しています。岡山のこの1つの議席が変われば日本が変わります。私たちの暮らしは必ず変わります」

 立憲民主党新人の國友彩葉さん(33)は岡山市議を1期目の途中で辞職して参院選に挑みます。2児の母で元中学校教諭の國友さんは教育や子育て支援の充実などを訴えます。

 岡山選挙区は全国に32ある1人区の一つです。立憲民主党の野田代表は岡山選挙区を「必勝区」と位置付けています。

(立憲民主党/野田佳彦 代表[6月28日])
「(候補者を)国民民主も出さない、維新も出さないと、主要野党が出さない、共産党が出さないという状況ですので、環境が十分整っている所だと思います。勝機ありと思っています」

(立憲・新/國友彩葉さん[6月25日])
「岡山が保守王国とも言われます。その中で、皆様のもう一つの選択肢に私はなりたいと思っています」

 岡山選挙区では2016年と2019年に「野党共闘」が実現しましたが、いずれも自民党の候補に敗れました。前回、2022年の参院選は「野党共闘」が崩れ、立憲民主党と国民民主党が推薦した無所属の候補は落選しました。

 立憲民主党と国民民主党の支持団体である連合岡山は、國友さんの推薦を決めています。

 しかし、国民民主党岡山県連が独自候補の擁立を正式に断念したのは6月27日。立憲民主党と積極的に共闘する訳ではなく、「事実上の自主投票」と距離を置いています。

(国民民主党岡山県連/川合孝典 代表[6月27日])
「野党が乱立をすることで結果、与党に利するような戦いに今回は岡山はならない状況には一応なったということですけど、それ以上のものでもない」

 一方、共産党岡山県委員会は6月30日に会見を開き、独自候補を擁立しないことを明らかにしました。党本部などの意向を踏まえたもので、立憲民主党の國友さんを「自主支援」するとして党員らに投票を呼び掛けるということです。

(共産党岡山県委員会/植本完治 委員長)
「私たちは今度の参議院選挙(岡山)選挙区では國友彩葉氏の勝利に全力を挙げる」

 国民民主党については「自民党・公明党の補完勢力」と話しました。

参政・新/廣森志穂さん(33)

(参政・新/廣森志穂さん)
「国民一体となって岡山県一体となって政治を動かしていこう。そして私は動かすことができると思ったんです」

 参政党新人の廣森志穂さん(33)は夫の転職を機に2018年に岡山県に移住し、現在、参政党岡山第1支部の副支部長を務めています。

(参政・新/廣森志穂さん)
「(政策の)1丁目1番地は国民の暮らしを豊かにするということで、減税、そして積極財政をしっかりと訴えていきたいと思っています」

 2022年に結党した参政党は「日本人ファースト」を掲げ、他の野党との違いを打ち出しています。

(参政・新/廣森志穂さん)
「一筋縄にはいかないと思っていますし、こちらも気を抜かずにしっかりと自分たちの政策を訴えていけるような活動をしていきたい」

(宮川周三リポート)
「自民党への逆風がある一方で、野党の連携の効果は不透明です。新人同士で圧倒的な知名度を誇る立候補予定者がいないため、今後の各党の動きが岡山選挙区の結果に影響しそうです」

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース