ウクライナ保安庁は9日、ウクライナの対艦巡航ミサイルに関する機密文書を中国に持ち出そうとしたとして中国籍の親子を拘束したと発表しました。
スパイ容疑で拘束されたのはキーウの大学に通っていた中国籍の24歳の男とその父親です。
ウクライナ保安庁によりますと、24歳の男はウクライナの対艦巡航ミサイル「ネプチューン」に関する文書を入手するため、開発に携わる関係者に接触していた疑いが持たれています。
ウクライナ保安庁は文書を受け取ろうとした現場で男を拘束しました。
父親は男が入手した資料を中国当局に渡す役割だったとみられています。
男は成績不振で2023年に退学処分になった後もキーウに滞在していて、中国在住の父親は息子に指示を出すため定期的にウクライナを訪れていたということです。
ウクライナメディアによりますと、「ネプチューン」はウクライナが開発した対艦巡航ミサイルで、2022年にロシア黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」を沈没させたとされています。
画像:ウクライナ保安庁のSNSから