医療機器メーカーに便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、警視庁が長野県佐久市の公立病院の整形外科に所属する医師2人を先月、書類送検したことが分かりました。
佐久市立国保浅間総合病院の整形外科に勤務する46歳と45歳の男性医師2人は2021年から去年にかけて、東京・新宿区の医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」が取り扱う製品を多く使うなど便宜を図る見返りに、現金合わせて58万円を受け取った疑いで先月25日に書類送検されました。
「日本エム・ディ・エム」の営業担当社員と元社員の合わせて3人も、同じ日に贈賄の疑いで書類送検されています。
捜査関係者によりますと、男性医師らには製品の使用実績に応じてポイントが与えられていました。
1ポイントは1万円として扱われ、男性医師らは看護師との飲食代などの私的な領収書を送り、ポイントの範囲内で営業担当社員らから現金を受け取っていました。
5人は大筋で容疑を認めています。
書類送検を受けて「日本エム・ディ・エム」は「事実関係が明らかになり次第、厳正に対処して参ります」とコメントしています。
