夏の高校野球・岡山大会。合同チーム初となる夏の1勝へ……。家族への感謝を胸に、備前緑陽のキャプテンが挑みます!
備前緑陽の歳森啓太。今の2年生が入部するまで部員は1人でした。
(備前緑陽/歳森啓太 主将[3年])
「やめようかなと思う時期もあったんですけど、合同チームの子が止めてくれたり、先生も止めてくれたんで」
土日は合同チームで練習を続けてきました。そして、合同練習や試合の送り迎えなど、支えてくれたのは家族でした。
(父/昌伸さん)
「試合しているのを見たら上手になったなと思うから、エラーなくヒットを打ってくれて、なんなら勝ってくれたらうれしい」
(備前緑陽/歳森啓太 主将[3年])
「(両親が)毎回早起きとかして送ってくれたり、ご飯とか作ってくれたりしてるんで、感謝してます。勝ち切りたいと思っています」
みんなの支えで今がある。合同チームに歴史的1勝を!
1点を追う3回、同点のチャンス。打席には、歳森。ここはデッドボールでつなぎます。しかし後続が倒れ同点とはなりません。
リードを広げられ迎えた5回表、満塁のピンチで歳森がマウンドへ上がりますが、流れを変えられず。この回さらに5点を奪われます。
2点を取らなければ、コールド負けとなってしまう5回ウラ。1アウト2塁1塁のチャンスに歳森。相手のミスを誘って1点を返します。さらに続く藤田もファースト強襲のヒット。この回のコールドを阻止します。
そして、つないだ6回。再び失点を許し、試合終了。
合同チームがあったから続けてこられた野球。部員1人の時期も優しく支えてくれた家族。合同チーム初の夏1勝は後輩に託します。【御津・鷲羽・緑陽 2‐12 水島工】※6回コールド
(御津・鷲羽・緑陽/村上弦 監督)
「せっかくここまでやってくれた、その労というかな、頑張ってくれたのは本当に感謝してる。歳森はよく一人でも引っ張ってくれた。ありがたかった。後輩もよくそれは感じてると思うし。その思いをみんなちゃんと持っておいてください」
(御津・鷲羽・緑陽/歳森啓太 主将[3年])
「1年生の夏の大会終わったときに、あと2年もあるのかと思ったけど、その2年間があっという間で。集まったら楽しいんで、合同チームはやっぱいいな。最後お父さんには自分の活躍するところを見てもらいたいなと思ってやってました」
(父/昌伸さん)
「後輩の面倒をしっかり見て、卒業するまで。応援してあげてください。ありがとう」