ニュース

特集

【特集】参院選・岡山選挙区 新人同士の熾烈な戦い 与野党が「重点選挙区」と位置付け

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 参議院選挙・岡山選挙区は、2期務めた現職が引退し、9年ぶりに新人同士の争いとなりました。全国32の1人区の中でも注目の激戦区を取材しました。

立憲民主党・新人 國友彩葉 候補(33)

(立憲・新/國友彩葉 候補[33]・7月9日)
「私はここ岡山から未来を見据えた政治を、若いからこそ5年後、10年後、50年後を見据えた政治を始めたい」

 立憲民主党の新人、國友彩葉さん(33)。2023年4月に岡山市議会議員に初当選し、1期目の途中に辞職して参院選に立候補しました。

(立憲・新/國友彩葉 候補[33]・7月13日)
「皆さんの生活は私の生活だとも思い、その声を全て受け止め、国の中心へ届ける」

 國友さんは元中学校教諭で、3歳と5歳の子どもの母親の立場から教育・子育て政策の充実を訴えています。子育てのため、選挙運動の時間を原則、午前9時から午後6時までに制限しています。

(立憲民主党/小川淳也 幹事長・7月5日)
「健全に生きてこそですから、あえて打ち切ってもらっている。そうした人が堂々と国会に行けてこそ健全な議会」

(立憲・新/國友彩葉 候補[33]・7月11日)
「私が先陣を切ることで同じような方、介護や育児をされている方でも当事者の声が届きにくい環境(の中で)届けたいという思いがずっとあり、ここはぶれずに6時までを貫いている」

自民党・新人 小林孝一郎 候補(47)

(自民・新/小林孝一郎 候補[47]・7月12日)
「石井正弘先生の志のバトンをしっかりと引き継ぎ、日本を前に進めていく。岡山から始める地方創生、ぜひともやらせてください」

 自民党の新人、小林孝一郎さん(47)。元岡山県知事で参議院議員を2期務めた石井正弘さんの後継として立候補しました。元県議会議員で医師の小林さんは、地方創生や医療介護の充実などを訴えます。

(自民・新/小林孝一郎 候補[47]・7月9日)
「これまで声なき声を県政に届けてきた。これからはこの声を国政に届けていき、一人でも多くの人を救い、日本に自信を取り戻していく。その改革の旗手になる」

 地元選出の国会議員や地方議員らが連日、小林さんの応援に駆け付けています。岡山3区選出の衆議院議員、加藤勝信財務大臣は公示後、10日間、応援に入りました。

(衆議院岡山3区選出/加藤勝信 財務大臣)
「是が非でも今回、まずは岡山の選挙区をしっかり守っていく、確保していく」

(自民・新/小林孝一郎 候補[47]・7月9日)
「今回の選挙は政権選択選挙という意味合いもあり、やはりここは政治に空白や停滞は許されないということで」

参政党・新人 廣森志穂 候補(34)

(参政・新/廣森志穂 候補[34]・7月11日)
「本当の意味での政治を取り戻すためには利権やしがらみ、そんなものは捨てなければいけない。やっぱり国民が自分たちの力でこの日本をよくしたい、岡山から政治を変えていきたい」

 参政党の新人、廣森志穂さん(34)。廣森さんは、夫の仕事の関係で、2018年に岡山県に移住しました。2023年12月から党の岡山第1支部の副支部長を務めています。参院選では「日本人ファースト」を掲げています。

(参政・新/廣森志穂 候補[34]・7月10日)
「今の日本はやっぱりおかしい。なんで日本人が日本人のために日本の政府がお金を使わない。私たちは国内で経済を回していきたい。なので減税をしっかりして国が地方にしっかり支援していく」

 廣森さんは街頭演説をライブ配信するなど、積極的にSNSを活用しています。

(参政・新/廣森志穂 候補[34]・7月10日)
「私たちが届けたいのは若い世代の人たち。まだまだ選挙に行ったことがなく自分の一票でどうなるんだろうと思っている人たちに声を届けていきたいので、SNSをしっかりと活用し、地上戦と空中戦をしっかり合わせてやっていく」

 政治団体NHK党新人の岩田好明さん(57)は「取材に応じない」としています。

与野党が「重点選挙区」と位置付け…幹部が次々と応援に

 岡山選挙区は2016年以来、9年ぶりに新人同士の争いになりました。与野党が「重点選挙区」と位置付け、幹部が次々と応援に入っています。

 立憲民主党は公示後最初の土曜日の7月5日に小川淳也幹事長が訪れ、その後も泉健太常任顧問や岡田克也常任顧問が國友さんの応援に入っています。

 ラストサンデーの7月13日には野田佳彦代表と労働組合の中央組織、連合の芳野友子会長が並び立ちました。

(立憲民主党/野田佳彦 代表)
「このラストサンデーに私は岡山選挙区、激戦であるので國友彩葉さんご支援のお願いにやって来た」

 野田代表は17日も岡山市に入る予定で、県連幹部は「異例の力の入れ方だ」と話しています。

(自民党総裁/石破茂 総理大臣・7月15日)
「小林孝一郎の話ぜひ国会で聞かせてもらいたい。必ず多くの人が感動し、法律を変え予算をつくるその力になる。どうぞ皆さま、よろしくお願いします」

 自民党は石破茂総理大臣をはじめ、三原じゅん子内閣府特命担当大臣ら党幹部や大臣らが小林さんの応援に入っています。

 小林さんは公明党の推薦も受け、岡山県医師会など医療関係団体の支持基盤をバックに組織戦を展開しています。

 公示翌日の7月4日、参政党の神谷宗幣代表が廣森さんの応援に駆け付けました。参政党は6月の東京都議選で3議席を獲得し、参院選でも支持拡大を図っています。

(参政党/神谷宗幣 代表)
「一番大事にすべきことは参政党があって良かったとみんなが思えること。そして参政党を応援していない人たちも、最終的には参政党という党があって日本が変わったと言ってもらうこと、それをずっと言ってきた。そんなのは夢のまた夢だったが、夢が段々現実化してきた」

 廣森さんは参政党所属の倉敷市議、笠岡市議と連携し、選挙戦を展開しています。

 与野党の総力戦が続く岡山選挙区。2013年の参院選から4連勝中の自民党が議席を守るのか、それとも野党が議席を奪うのか。投票は7月20日です。

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース