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芥川・直木賞ともに「該当作なし」 1998年1月以来27年ぶり6回目

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 第173回の芥川賞と直木賞の選考会が行われましたが、いずれも該当作なしと発表されました。

 芥川賞と直木賞の選考会は16日午後、都内の会場で開かれ、芥川賞、直木賞ともに「該当作なし」と発表されました。

 いずれも該当作なしとなったのは1998年1月の第118回以来、27年ぶりで、今回で6回目となりました。

 芥川賞選考委員の川上弘美さんは候補となった4作のうち、「1回目の投票でグレゴリー・ケズナジャットさんの『トラジェクトリー』、日比野コレコさんの『たえまない光の足し算』がさらなる議論の対象となった」としたうえで、「4作品とも新しい試みはたくさんあったが、次の作品にも期待したい」と話しました。

 一方、直木賞はおよそ4時間に及ぶ選考会での議論のうえで該当作はなしという結論に至りました。

 直木賞選考委員の京極夏彦さんは「各作品が拮抗(きっこう)していたが、突出した作品がなく、どれか1つを選ぶわけにいかなかった」と選考の様子を振り返りました。

 また、「候補の段階で、多くの読者が感動していることは間違いない作品たちなので、ぜひ書店に足を運んでほしい」と話しました。

 芥川賞で該当作なしとなったのは第145回以来、直木賞では第136回以来です。

 今回の芥川賞の候補作は、グレゴリー・ケズナジャットさんの「トラジェクトリー」、駒田隼也さんの「鳥の夢の場合」、向坂くじらさんの「踊れ、愛より痛いほうへ」、日比野コレコさんの「たえまない光の足し算」の4作品です。

 直木賞の候補作は、逢坂冬馬さんの「ブレイクショットの軌跡」、青柳碧人さんの「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」、芦沢央さんの「嘘と隣人」、塩田武士さんの「踊りつかれて」、夏木志朋さんの「Nの逸脱」、柚月裕子さんの「逃亡者は北へ向かう」の6作品でした。

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