列島各地で40℃に迫るなど今年一番の危険な暑さに。一方、ゲリラ雷雨も発生しています。
災害級の暑さが続く列島。九州なのに猛暑日知らずの町。気温20℃を下回る絶景スポットも。列島を異例の暑さが包み込みます。
危険な暑さが続く北海道。想定外の事態が起きていました。
観測史上初となる40℃の予想もあった帯広市。歴史的瞬間を収めようと、温度計に人だかりが…。
駅前の温度計は24日午前中、上限の40℃まで上がっていましたが、トラブルなのか消えてしまいました。
市民 「すごい何か、いっぱい集まっていると思って来たけど、すごい」 「あ、消えた」
温度計を管理する帯広市担当者 「2001年に設置したもの。当時は7月、8月でも平均気温は20℃を下回っていたので、当時は想定できなかったと思う、40℃を超えるのは」
温度計が設置された当時の2001年。7月の帯広の平均気温は18.2℃。ところが今月の平均気温は24℃と、20年余りで6℃上昇しました。24日も気温は観測史上1位に並ぶ38.8℃に。
今年はマイナス17℃を下回り、記録的な大雪の被害にも見舞われました。
帯広市民 「異常。2、3年前から異常になってきた。今年ひどい。クーリングなんとかに(クーリングシェルター)逃げ込まないと」 「(冬は)息をすると鼻がべたっとくっつく。でも帯広は住みやすい」
半年ほどで60℃近く上がった帯広市。想定外の暑さに、うれしい悲鳴も。帯広駅前のかき氷店。実に2日前というタイムリーなタイミングでオープン。十勝のフルーツをたっぷり味わえるかき氷が人気です。
かき氷を食べた人 「氷がフワフワ」 「食べたことないような食感」
帯広かき氷ふわふわ本舗 大沼来輝店長 「気温が高いので客が来てくれるんじゃないかな。商売としては、うれしい暑さ」
熱中症対策が必要なのは人間だけではありません。
大野ファーム 秋山壮さん 「餌(えさ)の食い込みが顕著に落ちてきている。(餌が)余ってきたりで、食べられないと分かる」
帯広市内で約4000頭の牛を飼育する牛舎。牛にも様々な熱中症対策が施されています。牛舎内に設置されているファンは一番強い設定で回し続けているということで、かなり牛舎内に風が強く回っています。
さらに、こんな対策も…。
大野ファーム 秋山壮さん 「(Q.他に対策は?)塩」 「(Q.この茶色いブロックは?)これは塩とミネラルが混ざったもの」
ミネラルと塩で塩分補給です。
大野ファーム 秋山壮さん 「人と一緒。不足すると死に直結する部分が多いので」
札幌市も2年ぶりの猛暑日。人は少なく、ハトが水浴びします。涼しさを求めた観光客も予定を変えざるを得ません。
石川県からの観光客 「『暑さを避けて』という気持ちで来たのでちょっと意外。予定を変えて夕方からの外出に変更した。これからホテルで待機」
本州も猛暑日が相次ぎます。
福島県梁川町では39.3℃を超え、6日連続の猛暑日となりました。ただ、前向きに捉える人もいます。
人々は暑さを逃れ、様々な避暑地へ向かいます。
熊本県阿蘇市にあるキャンプ場。実は、ここ阿蘇市は今月に入って一度も猛暑日になっていません。過去最も暑かったのは2016年の34.9℃と、九州に位置しながら“猛暑日知らずの町”となっています。
その理由は標高500メートル前後に位置する高さ。キャンプ場では山間の涼しい風を感じながら自然を楽しむことができます。
香川から来た人 「思ったより暑くない」 「だいぶ涼しい。かなり涼しい。夜が涼しすぎて心配」
目前に広がる北アルプスの絶景。岐阜県高山市の観光名所「新穂高ロープウェイ」は展望台がリニューアルされました。
ちなみに高山市の気温は36℃。展望台にある温度計では18℃と、猛暑を忘れる人でにぎわいます。
観光客 「天気もいいので、めちゃめちゃうれしい」
熱くなるにつれ、ゲリラ雷雨も各地で…。
山梨県甲府市では突然、台風のような雨に。そして、あっという間に雨は上がります。