日本銀行は4会合連続で利上げを見送りました。植田総裁は日米の関税合意を評価したものの、経済に与える影響を「丁寧にみていきたい」と述べました。
日銀 植田総裁 「これまでより低下したとはいえ、各国の通商政策などの影響に関する不確実性はなお高い状況が続いています」
植田総裁は、関税でアメリカと合意したことは「大きな前進」とした一方で、国際経済を巡る「不確実性はなお高い」との認識を示しました。
これを踏まえ、今後の金融政策は「国内外の経済などを丁寧に確認して予断を持たず判断することが重要」と述べました。
物価が見通し通りに推移していけば、金利を引き上げるとの従来の姿勢を維持しました。
また、日銀は3カ月ごとに公表する経済と物価の見通しで、生鮮食品を除く消費者物価の上昇率を、4月時点の2.2%から2.7%に引き上げました。