夏の風物詩の「そうめん」に今、外国人が殺到。その人気の理由を探ってみました。
長いレーンをスルリと流れる白い麺。待ち構えるのは外国人観光客。
さらに、夏の定番のそうめんがごちそうに進化。そうめんの新たな魅力に迫ります。
京都駅から車で約1時間。京都の奥座敷・貴船にある1軒の日本料理店に外国人が殺到しています。その訳が…。
フロリダから来た人 「まるで飛行機、とっても楽しみ」
2時間並んでようやく案内されたのは、川のせせらぎが間近に聞こえる席。すると…。
そう、お目当ては流しそうめん。
フロリダから来た人 「おいしいわ」
ニューヨークから来たタティスさん一家は、流しそうめんは人生初体験。
ところが、麺の流れが予想以上に早く、なかなかコツがつかめません。
父親 「もう戻らないね」
でも、ついにその時が…。
父親 「つかめた、やっとつかめた!」
喜びはひとしお。
父親 「すごくおいしい」
かたや息子は、なんと19回連続で成功。
息子 「19回、食べたよ」 「(Q.数えてたの?)もちろん。すごくおいしかった」
そのうわさはSNSなどで拡散され、今では客の7割が外国人という人気ぶり。
5日は開店からわずか1時間で受付終了。そうめんが京都観光の主役になっていました。
料理旅館 ひろ文 廣谷淳さん 「(貴船は)京都市内より2、3℃低いと思う。川床に行くとここより2℃ほど低い。川床を味わってもらいたいと始めたが、(流しそうめんが)人気になった」
そうめんに注目しているのは外国人だけではありません。猛暑に加えて米不足の影響もあり、今年はそうめんの出番が増え、ある調査では3割が食べる頻度が増えたと答えています。
東京・目黒区の飲食店は看板のそうめんのどれもが…。
客 「そうめんじゃないみたい」
豆乳ベースの冷たいつゆに温泉卵とネギ、お肉をのせて仕上げにラー油をぐるり。
客 「おいしいです。結構、辛い。そうめん感はあります」
一番人気は山椒の香りが広がる一品。和風だしにラー油を合わせてネギ、ショウガ、ゴマがたっぷり。
客 「日頃、食べないそうめんの味って感じ。珍しく、体にいい感じがしてちょっとヘルシー」
店では、こうした進化系そうめんが15種類以上。
そうめん酒場はやし 目黒店 八木悠策店長 「家庭では作るのが難しいそうめんも多く用意しているので、新しいそうめんの形を体感してもらえれば」