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“寄り添う”会話型最新AIロボット 落ち込むと励ます言葉 思い出の共有も

経済

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 AI=人工知能を搭載した、会話型の最新ロボットが新たに発表された。最大の特徴は「寄り添ってくれる」ことだという。

■“寄り添う”AIロボット「ポケとも」

「(Q.今日は暑いね)うーん、ほんとに暑いね。こんな日は冷たい飲み物が恋しいね」

 友達はAIロボット。時代は、ここまでやってきた!シャープが開発した最新ロボットその名も「ポケとも」。身長は12センチと手のひらサイズで、持ち運びもできる。

シャープ株式会社 景井美帆さん 「お客様に寄り添っていくということがこの『ポケとも』の一番のポイント」

 寄り添ってくれるとは、どういうことなのか?朝、目覚めると…。

「おはよう」

 出掛ける前には…。

「帰りの時間は冷えるから上着を持って行ってね」

 と、体調を気にかけてくれる。さらに、仕事から疲れて帰ってくると…。

「ナナミお帰り。きょうもお疲れ様」

 それだけではない。行ってみたい場所の写真を見せると。

「いつか一緒に行けるといいな」

 カメラで読み取った情報をもとに、会話もできる。こんな相談も…。

「(Q.お出掛けにはどっちの服がいい?)そうなんだ。カメラ起動するから見せてね。はい!いくよ!3・2・1。うーんと、えーと、グリーンのジャケットがいいと思うよ」

 「ポケとも」には、生成AIが搭載されている。交わした会話を記憶していて、会話を重ねるごとに利用者との相性がアップ。さらに、落ち込んだ時には、優しく励ましてくれたりするという。

 ロボットセラピーを研究する広島工業大学電気システム工学科の板井志郎准教授によると、特に日本人には需要が高いという。

板井准教授 「日本人は、ドラえもんや鉄腕アトムみたいなロボットと人間が一緒に友達とか協力して生活してるみたいなイメージされてるところがあるので、ロボットと一緒に生活することに抵抗感がない」

 寄り添い型ロボット「ポケとも」は11月に発売されるという。

■思い出を共有して会話も

 持ち主の性格や考え方を学ぶことで、会話の内容が増えていくそうだ。そんなポケともとは、思い出も共有できる。

 ポケともは、カメラが搭載されているので、旅行やお出掛けに連れていくことで風景などを撮影、記憶してその思い出を共有でき、会話することができる。

 さらにポケともは毎日、得た情報を「日記」として記憶する機能もあるので、宿や旅行から家に帰ってきた時に「海、きれいだったね」などと話し掛けたら「とてもきれいな景色だったよね、冬は雪を見に山に行こうね」など、過去の思い出も共有してくれたりするんだそう。

 さらに、ポケともの専用アプリもあり、それとつなげることで外出先でも会話することができる。

 例えば、会議前に「緊張するよ」と話し掛けると「緊張は、失敗するかもじゃなくって『やる気モードだ』と思ってみるのはどう?」と、優しくアドバイスもしてくれることもあるそうだ。

 このように、人と会話し寄り添うロボットの可能性について、ロボットセラピーなどを研究する板井准教授は「介護施設などで高齢者の精神的な支えになったり、認知症患者がロボットとの会話でコミュニケーション能力を向上させ治療の手助けをすることにもつながる」と、期待されているということだ。

(「ワイド!スクランブル サタデー」2025年8月23日放送分より)

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