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日本で初「デフリンピック」 聴覚障害の理解に新技術

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 11月に日本で初めての開催となる聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」に向け、耳の聞こえない人の理解を広げようと新たな技術が導入されます。日本代表選手とともに体験しました。

 デフリンピック卓球日本代表の亀澤理穂選手は、ほとんど耳が聞こえません。

 11月に東京などで開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」にはこれまで4回出場し、8個のメダルを獲得しています。

 デフリンピックの卓球では補聴器を外さなければならないため、ボールがラケットに当たる音や台に当たる音が聞こえません。

亀澤理穂選手 「音がない代わりに目と体のリズムを使ってプレーをするので、その分、反応が遅れてしまうことがあります」

 選手は補聴器を付けた練習も取り入れることでタイミングのずれを調整します。

 今回のデフリンピックでは様々な新技術が導入される予定です。

 その1つがソフトバンクが開発を進める「SureTalk」です。

 音声認識や手話をAI(人工知能)が読み取って文字化し、手話ができない人との会話ができるようになります。

 小学1年の娘を育てる母親でもある亀澤選手にとって、5回目のデフリンピックの目標は1つです。

亀澤理穂選手 「今まで4大会出場してきて金メダルをまだ取れていないので、絶対に金メダルを取って、応援して下さる人たちに恩返しができたらいいなと思っています。娘にメダルを掛けてあげたいという新しい目標もできたので、頑張れている源になっている」

 デフリンピックを前に聴覚障害者への理解は深まっているのか聞きました。

亀澤理穂選手 「(Q.コミュニケーションで社会の変化は感じる?)すごく変わったと思います。(私たちを見て)『何を使っているの』みたいな見られ方をされることが多かった。今は普通に電車の中で手話を話していても何気ない『手話使っている人なんだ』で終わるくらい。今までは紙とペンで筆談をするとかで(コミュニケーションが多かった)。今はアプリや音声認識などたくさんのツールを使うことが増えたので、すごく効果が出ているかと思う。スポーツの熱気や感動はオリンピック、パラリンピックと同じだと思っています。観戦も無料ですし、皆さん気楽に応援に来ていただけたらすごくうれしいです」

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