3週間後に迫ったアメリカ・ニューヨークの市長選挙を前にテレビ討論会が行われました。選挙戦では時給4500円を公約に掲げる急進左派のマムダニ氏がリードしています。
初めてのテレビ討論会には、世論調査でトップを走る急進左派で民主党候補のマムダニ氏、共和党候補のスリワ氏、前ニューヨーク州知事のクオモ氏の3候補が参加しました。
討論ではトランプ大統領がニューヨークにも州兵を派遣するとしたら何と言うか、聞かれる場面がありました。
民主党 マムダニ氏 「トランプ大統領にはこう言っている。『これまでのようにニューヨーク市民を攻撃したいなら、まずは次期市長である私を通してくれ』と」
共和党 スリワ氏 「もしトランプ大統領に抵抗するなら、その結果苦しむのは他でもなくニューヨーク市民だろう」
前ニューヨーク州知事 クオモ氏 「ニューヨークのために戦うなら決して立ち止まらない。そしてもう一つ、マムダニ候補が当選したらトランプ大統領はニューヨークを乗っ取るだろう。トランプ市長の誕生だ」
市内では討論会をテレビ観戦するウォッチパーティーが開催されました。
マムダニ氏は家賃の値上げ凍結や最低賃金の時給30ドルへの引き上げなど社会主義的な政策を公約に掲げ、支持を広げています。
このマムダニ氏の躍進をトランプ大統領は警戒しています。
参加者 「(マムダニ氏を)民主社会主義、時には共産主義者とレッテル貼りして、批判をかわすために利用しているのだと思う。トランプ氏にとって攻撃しやすい標的なのだ。多くの人が反対しているし、私自身もそうなので。急進的な思想の人物を攻撃することで、彼の支持基盤や保守派を結束させることができるのだと思う」
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