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【速報】首都高・美女木JCT事故でトラック運転手の男に懲役7年6カ月の判決 東京地裁

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 首都高速でトラックが乗用車に追突して6人が死傷した事故の裁判で、東京地裁はトラックの運転手の男に懲役7年6カ月の判決を言い渡しました。

 降籏紗京被告(29)は去年5月、埼玉県戸田市の首都高速美女木ジャンクション付近をトラックで走行中、乗用車に追突し、3人を死亡させて3人にけがをさせた罪などに問われています。

 今月4日の裁判で東京地裁は、降籏被告に懲役7年6カ月の判決を言い渡しました。

 判決で裁判長は降籏被告が体調が悪く、薬を飲んでいながら運転を続けたことについて「まさに無謀な運転行為を開始して、これを漫然と継続していたものというべきであって、その過失の程度は極めて大きい」と指摘しました。

 降籏被告は別の交通事故で過失運転致傷罪に問われ、罰金70万円の略式命令を受けていましたが、今回の事故はそれから1年も経たないうちに起きています。

 4日の判決ではこの点について「交通法規を順守する意識に問題がある」と非難しました。

■裁判長「謝罪は誰の心にも響かず」

 判決の言い渡しの後、裁判長は「通り一遍の謝罪は誰の心にも響きませんでした。生涯を通じて重大さを認識し、自分の問題に向き合い、何ができるか考え続けてほしい」と話しました。

 これに対し、降籏被告は特に反応する様子は見せませんでした。

■「命の重み軽視」判決

 後遺族が会見判決の後の会見で遺族の1人は「他の犯罪であれば3人も亡くなっていれば死刑や無期懲役なのに、亡くなった3人の命の重みをどれだけ軽視されているのかということばかりを考えた」と涙を流しながら話し、「すべての運転する人に車が凶器になることを考えてほしいです」と訴えました。

■これまでの裁判 謝罪も被害者の名前言えず

 これまでの裁判で降籏被告は起訴内容を認めていて、「どのような刑でも受ける覚悟です」と述べながらも「どう更生していけばいいのかしっかり考え、一日も早く社会復帰したい」などと話していました。

 また、被告人質問で降籏被告は「大切な人の命を奪ってしまい本当に申し訳ありません」と話しました。

 しかし、遺族から「主人の名前は分かるか」と問われると、「言えません」と答えました。

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