東京23区での家庭ごみの有料化が検討されています。有料化でごみは減るのか。実は全国で最もごみが少ない東京・八王子市を取材しました。
■23区「家庭ごみ有料化」検討
東京23区で検討されている“家庭ごみの有料化”。15日朝、ごみを出しにきた住民を取材すると…。
23区の住民(90代) 「有料化というのは役所が進めている?無料は助かっている」
23区では現在、無料となっている家庭ごみの収集。なぜ今、有料化への議論が高まっているのでしょうか。
小池都知事 「ごみの最終処分場については埋め立てスペースに限りがある。一層の減量化が必要と呼び掛けている」
要因は「ごみの最終処分場」の問題です。東京都は「埋立処分場があと50年ほどで満杯になる」として、有料にすることでごみの減量を促す考えです。
23区で暮らす住民からは賛否の声が…。
23区の住民(60代) 「有料化は賛成。ごみ処理にお金もかかっているから」 23区の住民(70代) 「良いと思う。あまり高くても困るけど、ごみを正しく捨てるのではないか」
23区の住民(60代) 「やめてほしい。不法投棄も増える気がする」
有料になることで不法投棄の懸念も…。
近隣住民 「これは駄目。不法投棄。2週間くらいずっとこの状態」
全国で見ると、ごみの収集が有料の自治体は67.1%に及んでいます。有料化により、果たしてごみの量は減るのでしょうか。
小池都知事 「すでに多摩地域で有料化が行われた結果、ごみの発生抑制に大きな効果も上げてきた」
多摩地域では、すでにほとんどの自治体で家庭ごみの回収が有料です。なかでも大きな成果を出しているのが八王子市。ごみの排出量が少ない自治体ランキングで「人口50万人以上の都市」において3年連続で全国1位になっています。
八王子市では各家庭が自宅の前に出したごみを「戸別回収」しています。有料にする前は「可燃ごみ」と「不燃ごみ」の量が年間約13万トンだったのが今や8万トンを切り、20年ほどで約4割減少しました。
■日本一少ない街 減らすコツは?
“日本一ごみが少ない街”の市民は、どのように減らしているのでしょうか。住宅の庭に置かれたダンボールの中に、その秘訣が…。
八王子市民 水田哲子さん(56) 「この中に紅茶の茶葉を入れたり」
土の中に果物の皮など生ごみを入れています。生ごみを「堆肥」にすることで、ごみを大幅に減らす取り組みです。
八王子市民 水田哲子さん 「生ごみをここに入れるようになって(ごみが)8割減った」
4年前に23区から八王子市に引っ越してきたという水田さん。
八王子市民 水田哲子さん 「4人暮らし。2週間に1度、この1袋分のごみを出している」
一番小さい5リットルの袋は10枚で90円。燃えるごみを2週間に1回しか出さないといいます。
八王子市民 水田哲子さん 「以前は5リットルでは1日か2日かでいっぱいになっていたが、生ごみが減るだけでこんなに減るんだと変化した。八王子市で推進しているのがすごく大事なこと」
ただ、有料化への道のりは容易ではありませんでした。
八王子市資源循環課 森田健司課長 「『税金の二重取り』など、それまで負担をしていなかったものに負担を強いられる印象になるので当初は反対意見もあったが、説明会を通して理解してもらった。トータルで1年ほどかけて1700回を超える説明会を行った」
有料化によって分別やリサイクルが進み、ごみの減少につながっているといいます。