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大雪で全国混乱 新潟では“地盤沈下警報”

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 今、新潟県で地面が沈む現象が起きています。県から発令されたのは「地盤沈下警報」です。沈下の原因は。

■なぜ?雪の新潟で地面が沈む?

 散歩中の犬にも降り積もる雪。鳥取市内を走る道路も白くかすみます。再び日本列島に寒波が襲来し、日本海側を中心に広い範囲で大雪となりました。その影響は新潟県でも…。

 こちらは大きな雪の山のようにしか見えませんが、本来は駅へと続く階段がありました。今は階段を使用することができず、駅に行くためには迂回(うかい)せざるを得ません。

 人々の生活に大きな影響を与えるドカ雪。新潟県は別の側面の問題も抱えていました。それが地盤沈下です。

 南魚沼市六日町の中学校に地盤沈下の爪痕が色濃く残されています。

六日町中学校 齊藤剛教頭 「真ん中にある青いホースの部分が地面だった高さ。ちょうどこの部分が毎年、補修をしているが、ひび割れていく。地面が下がっているから、ひび割れている」

 一見、何の変哲もない11段の階段ですが、元々は7段しかありませんでした。しかし、玄関側の地盤が沈下していき、2000年に階段を3段増設。さらに2015年にはもう1段、階段を増やしたといいます。

 建物の基礎がしっかりしていた校舎側と比べると、40年で階段4段分、約80センチ地面が沈んだということです。

六日町中学校 齊藤剛教頭 「毎年ひび割れができていくので、水が入らないよう防水のものを塗っている。毎年、作業してもひび割れていく。毎年、少しづつ沈下が進んでいるのかと」

 影響は校舎内にも…。

六日町中学校 齊藤剛教頭 「ここが校舎の中でも段差が大きい場所」

 建物と建物のつなぎ目部分はスロープ状になっていますが、元々は平らだったといいます。

六日町中学校 齊藤剛教頭 「段差があると、子どもたちの活動に影響が出る。転びやすいので、それを防ぐために鉄板を入れてなるべく段差の影響を少なくできるように、市に動いていただいている状況」

 地盤沈下は市役所でも。駐車場と車庫の間には段差が。さらに…。

南魚沼市財政課 中島健課長 「1年間で1センチずつ沈下している。その影響で、この隙間ができている状況」

 市役所の階段の一番下の段には隙間ができていました。

南魚沼市財政課 中島健課長 「地盤は下がると戻らないので、その結果、少しずつ下がっている」

 南魚沼市内では年を追うごとに地盤沈下が進行。県が調査を始めた50年前から1メートルほど地盤が沈んだ地点もあります。

 深刻化する地盤沈下。新潟県上越地域には先週、地盤沈下警報が発令されました。この10年で県が発表した警報は6回。2年に一度以上のペースです。そして、それはすべて冬の時期に集中しています。

 雪が降れば降るほど加速する地盤沈下、一体なぜ…。

新潟県環境局 町田裕史環境保全係長 「雪の時期、この地域はたくさん降る。手作業では除雪できない。消雪パイプを使うと、人の力を使わず雪を溶かすことができる。多くの人が消雪パイプを使う」

 新潟県内の各地に設置されている、地下水をくみ上げ路上の雪を溶かす「消雪パイプ」。大雪が降り、地下水を大量に使用することで地盤沈下のリスクが高まるといいます。

新潟県環境局 町田裕史環境保全係長 「地面の下に粘土層というのがあって、粘土層というのは地下水が満たされていると収縮が起きないが、地下水が下がって満たされなくなってしまうと、縮んでいってしまう。それが地盤沈下、地盤が下に下がってしまう現象になってしまう」

 地下水位の低下が招く地盤沈下。そのため、夏に渇水に陥った時ほど、地盤沈下警報が出る可能性は高まります。さらに、県の担当者は地盤沈下に“新潟特有の事情”も関係していると指摘します。

新潟県環境局 町田裕史環境保全係長 「地下水は夏は冷たいが、冬は温かく感じる。温度は冬でも約10℃あるので、(雪は)どんどん溶けていく。消雪パイプは比較的、安全に地下水を使うことができて、一般家庭に設置している人もいる。新潟県のさらに北に行くと、消雪パイプが凍ってしまうくらい気温が低い場合は有効ではない。ちょうど新潟県の気温が地下水で雪を溶かすのに適している。新潟県で消雪パイプが発達していて、新潟県は地盤沈下のリスクがある地域」

 対策は地下水の節約です。

南魚沼市財政課 中島健課長 「(消雪パイプは)雪国にいれば、どうしても生活の一部として必要。不要な水は使わないなど取り組みを進めている」

 南魚沼市では降雪を感知して作動する消雪パイプを導入し、被害を減らす取り組みが進んでいます。

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