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“去年ゼロ”の市で相次ぐクマ目撃 「今までなかったことが起きている」

社会

 去年のこの時期にクマの目撃数が0件だった市で、今年は目撃情報が相次いでいます。この緊急事態に、市は初めての対策に追われています。

■“去年ゼロ”の市で相次ぐクマ被害

 1頭のクマが口を動かしながら、じっとこちらに視線を向けています。

自宅前にクマが出没 横山夏樹さん 「ちょうどその植木の下あたりで子グマがエサを食べている様子で」

 24日午後4時半すぎ、静岡県裾野市で住宅の庭先にクマが現れました。

自宅前にクマが出没 横山夏樹さん 「(クマが)子どもといる時に出てきたらどうしようとか、今、現におばあちゃんの見張りで僕はここに立っているんですけど、それも来たらどうしようかと」

 庭先で畑作業をする祖母の近くには、野生動物対策でスピーカーを設置しています。

自宅前にクマが出没 横山夏樹さん 「今年はすごく多いです、本当に」

 住民のこの感覚は数字でも現れていました。

裾野市猟友会 横山哲さん 「(市から)連絡があった。あちらの正面付近で…『クマらしきものを発見した』と」

 26日も猟友会がパトロールをする裾野市では1週間連続でクマの目撃が続いています。

 今年度の目撃は19件です。去年の同時期は0件だったということもあり、市は初めてクマ出没対策本部を設置しました。

裾野市 村田悠市長 「目撃される件数が極めて多い。今までなかったことが起きている」

 26日、取材班が通った住宅街の道にも…。3日前にはクマが道路を疾走していました。クマはそのまま真っすぐ進むと、交差点を越えていきました。

 青森県では市街地のど真ん中の商業施設にクマが侵入するなど、連日対応に追われています。

青森県警 「県民の不安はかつてないほど高まっている。警察が緊急的にクマの駆除ができるよう本プロジェクトチームを発足」

 青森県警が立ち上げたのは、クマ対策専門のプロジェクトチームです。

 隊員が手にする、もりのような棒はどう使うのでしょうか。

■「クマ撃退ポール」の威力は?

 ヘルメットやブザーなどフル装備で現れたのは、岩手県に住む佐藤誠志さんです。

原生林の熊工房 佐藤誠志さん 「今年の春に青森県警に納めてそれが活躍してくれた。クマに襲われたときに単純にクマとの距離をとれる。距離をとることでクマの爪・口が人体に触れないようにする。“あの時”も…」

 佐藤さんの言う“あの時”とは…。

原生林の熊工房 佐藤誠志さん 「3年前の襲われた時の経験から持ち歩くようになった」

 3年前に佐藤さん自身が山でクマに襲われた際に持っていた木の棒で応戦。致命傷を免れた経験から生まれました。

原生林の熊工房 佐藤誠志さん 「集中して月の輪(胸)の部分を思いっきり突く。びっくりしてクマが逃げる」

 このクマ撃退ポールですが、今では多発する強盗を警戒し都市部からも注文があるといいます。

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