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自民・県幹部に“現金渡した” 福岡県議が音声データ公開 「荷物」とは?

社会

 議員同士の不誠実な金のやり取りはあったのか、双方の主張が真っ向から対立するなか、金を要求されたとする議員が当時の音声データを公開しました。

■自民・県幹部に“現金渡した”

元自民党県議団 吉松源昭県議(58) 「人の弱みにつけ込んだカツアゲ、あるいはみかじめ料的な要求でだった」

 7日午後に会見を開いたのは福岡県議会の吉松県議。現在は離党していますが、自民党県議団に所属していた当時、議長を務めました。

元自民党県議団 吉松源昭県議 「中尾副議長、当時は自民党県議団幹事長だったが1000万円を持参するよう指示され、自民党県議団の会長室で(当時の)松本会長、中尾幹事長に手渡した」

 議長に就任する前、県議団幹部に多額の現金を渡したとする吉松県議。

 一方で…。

自民党県議団 中尾正幸副議長(61) 「吉松さんから『お金がいるんでしょう』と持ち掛けられ、1000万円の話も出た。松本会長と私は丁寧にお断りしました」

 名指しされた自民党県議団の幹部・中尾正幸副議長は「受け取っていない」と主張しています。

 一体、何が起きているのでしょうか。

 疑惑が持ち上がっているのは2018年12月から1年半の期間です。

 当時、吉松県議は議長選への意欲を示していて、この間、現在、副議長を務める中尾氏ら自民党県議団幹部に対して現金を渡したと主張しています。

元自民党県議団 吉松源昭県議 「(当時)自民党県議団の中で“冷遇されないためには”という認識」

 双方の主張が真っ向から対立するなか、吉松県議は“音声データ”を公開しました。

■音声データ公開 中尾氏は否定

元自民党県議団 吉松源昭県議 「ひどい話だなという認識はありました。絶対にやめなくちゃいけない」

 吉松県議は後に副議長を務める江藤県議と折半し、「宿泊ゴルフ代」として最大1000万円、食事会後の「お車代」として1人あたり50万円など、合わせて約2000万円を手渡したといいます。

元自民党県議団 吉松源昭県議 「(Q.当時から金銭を渡すなどに違和感は?)違和感というか…違和感はありますよ、変なことだというね、何でこんなことしなくちゃいけないんだという思いはある」

 ちょうどこの間、中尾副議長と金銭に関するやり取りをしたとして録音した音声も公開しています。

中尾氏とされる相手 「あした松本会長が“荷物”を預かります」 吉松源昭県議 「そうなんですね」 中尾氏とされる相手 「預かります、責任持ってちゃんと立ち合いますから」 吉松源昭県議 「お願いします」 中尾氏とされる相手 「それも色々、話したうえですから松本会長が預かります」

 荷物とは、お金を指すのでしょうか。

中尾氏とされる相手 「ちょっとね大金やけんね、管理しとかんと」 吉松源昭県議 「いやいやそうですね」

 名指しされた中尾副議長は…。

自民党県議団 中尾正幸副議長 「そもそもお金を受け取っていないので」

 疑惑を否定しています。音声については…。

自民党県議団 中尾正幸副議長 「(吉松氏を)『よしまっち』とか、平気で言葉を交わす間柄なのに、そこだけ敬語ってちょっと違和感があるなと。(お金を)“荷物”とか、そんな言い方をするかなと。いや…その…俺の声っぽい…私の声に似ているけど“お金の授受がないのに、そんなことは言わないやろ”という認識」

 対する、吉松県議は…。

元自民党県議団 吉松源昭県議 「誰が聞いても中尾副議長を知っている人であれば、“これは中尾副議長の声だよね”と。専門機関に声紋分析を依頼して、後ほど結果を公表させていただきたい」

 吉松県議は2020年6月に議長に就任。一緒に金を工面したとする江藤県議も副議長になっています。

 その後、1年間議長を務めて去年、自民党を離党しました。

 一方で、吉松県議は現金を渡したのは議長になるためではないとも主張しています。

元自民党県議団 吉松源昭県議 「そもそも私は『議長になりたいか』と(幹部らに)言われていませんし、『議会運営に貢献するのか』『汗をかくのか』ということでの(金銭授受の)依頼でしたので、議長になるためのものではないというのも私の認識でありますし、同時に、これは上司に逆らえないという人の弱みにつけ込んだカツアゲ、あるいはみかじめ料的な要求であったと私は理解しております」

 「汗をかく」これは金銭を要求する隠語だったのでしょうか。

自民党県議団 中尾正幸副議長 「(Q.『汗をかく』とは?)『汗をかく』とは金銭を負担する意味、隠語だと言われているが、『汗をかく』とはそうではなく、先輩たちに敬意を表して、意見を聞きながら、やることだと思う」

 では、なぜ数年たった今、証言するに至ったのか…。

元自民党県議団 吉松源昭県議 「非常に税金の無駄遣いが目に余る」

 福岡県議会では、議員の海外視察が多額の公費によってまかなわれていたことや県職員で作る団体が正・副議長の政治資金パーティー券を組織的に購入していたことなど、問題が相次いで明るみになっています。

元自民党県議団 吉松源昭県議 「県民の税金を“カツアゲ”していると捉えることができる。私も“カツアゲ”されてきたけど、私たちが黙ってこの文化を認めてきたことが県の職員に及び、とうとう県民にまで及んでしまった。これを正すには源流・大元となった我々、議員から行われている“カツアゲ”をしっかり告発して正さなくてはいけないと」

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