夏の高校野球・岡山大会の話題をお伝えします。岡山市中区にある岡山城東には親元を離れて真庭市の蒜山地区から進学した球児がいます。支えてくれた家族への感謝を胸に最初で最後の夏に臨みます。
岡山城東のピッチャー・片山颯。この日は試験期間中のため練習は1時間半ほど。自分の感覚を確かめながら軽く投げ込みました。
(岡山城東/片山 颯 投手[3年])
「段々状態が上がってきているので、夏しっかり仕上げて、優勝目指して頑張っていきたい」
実家は真庭市の蒜山。3歳上の姉が城東に通っていたこともあり、文武両道を掲げる城東で野球をしたいと、親元を離れて進学することに決めました。
下宿先は、高校から5kmほどのところにある祖父母の家です。朝晩のご飯は祖母・岩藤一代さんが作っています。
(祖母/岩藤一代さん)
「これが200gちょっと。晩はこれを3つ食べるので。だから650gぐらい」
体づくりに励む孫を支えようと、栄養バランスやカロリーを考えてメニューを決めています。
(祖母/岩藤一代さん)
「毎日健康で、頑張って体作って、だから体作るのが私の役目みたいに思ってる」
(祖父/岩藤一久さん)
「こっちに出てきて、親元離れて3年間なので、元気が一番。それから楽しく過ごすということが一番」
そして、金曜日の夜には、真庭市で小学校の教諭をしている母・亜野子さんが、仕事終わりに訪れます。
クーラーボックスには平日学校に持っていく手作りのお弁当が。亜野子さんは、週末を実家で過ごし、料理や洗濯練習試合の送り迎えなど息子をサポートをする生活を続けています。
家族のサポートを受けて、片山の体重は入学当初よりも17kg増えました。
(母・亜野子さん)
「望んでここに来させてもらって、本当にいい環境で過ごさせてもらったので、いろんな人に感謝して、全員でやり切ってほしい」
そんな片山の高校野球は肩の痛みに悩まされる日々でした。
1年の夏に一度痛みが出て、その後、2年の春から1年ほど症状が続き、本格的に投げられるようになったのは3年生になった春でした。
(岡山城東/片山 颯 投手[3年])
「自分の思っているピッチングが全然できなかったという期間がずっと続いてて、本当に悔しい思いをしたんですけど、いろんな人のサポートがあったおかげで、いま投げられているので、本当に感謝してます」
(母・亜野子さん)
「もう私は投げているだけで、マウンドに立っているだけで、胸がいっぱいになるかなと。大きなタオルを持って最後まで応援したい」
家族や仲間に支えられ、苦しい時期を乗り越えた片山。思い切り腕が振れる喜びをかみしめながら最初で最後の夏に臨みます。
(岡山城東/片山 颯 投手[3年])
「今こうして投げられているのが結構うれしくて。家族とか仲間が支えてくれているので、しっかり気持ちに応えられるように、精一杯しっかり楽しんで頑張りたい」
(2026年7月7日放送「News Park KSB」より)