高松市の香川県立体育館が10月ワールドモニュメント財団の「危機遺産」に登録されました。6日、財団の顧問らが現地を視察に訪れ、今後のサポートのあり方などを改めて確認しました。訪れたのは財団の上席事業顧問、ダーリン・マクロードさんら2人です。保存運動を続けてきた「保存の会」代表の建築家河西範幸さんから、これまでの経緯や老朽化の現状などについて説明を受けました。財団は緊急に保存が必要な世界の建築物を「危機遺産」に登録しています。
今年は世界の25の建築物を登録し、日本では唯一、香川県立体育館が選ばれました。丹下健三の設計であるという建築物そのものの価値や、保存の緊急性、保存運動などが評価されました。財団は今後、保存の会が体育館の魅力を発信する活動などに対して経済的な支援を行うことにしています。
(香川県立体育館保存の会・河西範幸 代表) 「世界に通用する建物だと改めて実感した。今後に繋がる資産として、使っていける可能性が見えたような気がします。」