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香川県民は「なぜ今ごろ?」 “広辞苑” 追加の言葉とは?

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 香川県民にとっては少し遅い「朗報」です。1月12日に「広辞苑」の第七版が発売されました。今回、追加で収録された項目の中には香川県民にとっておなじみのあの言葉もありますよ。

(記者)  「今回の改訂で載ったのが讃岐うどんです。」

 10年ぶりに改訂された日本語国語辞典の「広辞苑 第七版」。今回新たに約1万の項目が加えられました。「讃岐うどん」もその一つです。「広辞苑」では「香川県特産のうどん。麺はこしが強く、太め」と紹介しています。

(手打ちうどん さか枝/多林直美さん) 「もう載っているのかなと思っていたんですけど、今回というのを聞いて”えー何で今ごろなのかな?”という感じです。これで全国の皆さんに、讃岐うどんという名前を広辞苑に載ったことによって知っていただけるのかなと思いました。」

 今頃?という気がするのですが、なぜこのタイミングで選ばれたのでしょうか。出版元である岩波書店の担当者に聞きました。

(岩波書店 辞典編集部/平木靖成副部長)  「料理、飲食、グルメ関係の言葉は最初多めに項目を増やしたいという方針を取りました。日本三大うどんのトップ2は入れておこうという判断を(著者が)されたのかもしれません。」

 香川県が世界に誇る「希少糖」も新たに収録されました。メディアで取り上げられたり関連商品が販売されたりして認知度が急激に高まっているのが理由です。

 希少糖研究の第一人者、香川大学の何森健研究顧問は「驚いたと同時にうれしい」と話しています。

(香川大学/何森健 名誉教授)  「みんなが一緒に研究する場合の共同研究のときに、心が一つになるように感じます。讃岐うどんが目標だと思っているんですよ。(希少糖が)一時的な流行に終わらないでこれからずっと讃岐うどんと同じように文化となって、技術的なことも伝承されてというような新しいものになっていく、新しい社会になっていくことを期待します。」


 「豊島」や「土器川」など香川県の地名も初めて収録されました。「豊島」は瀬戸内国際芸術祭などで観光地としての知名度が高まったことで選ばれました。  豊島自治連合会の三宅忠治会長は「これから観光で再生したい時に広辞苑に載ることはとてもありがたい」とコメントしています。

 一方、岡山県にゆかりのある高梁市の「吹屋」や「備中松山城」も新たに収録されました。

(岩波書店 辞典編集部/平木靖成副部長)  Q.載るにあたってどのようなところがポイントになってきますか?  「世の中でどれほど知られているかということが一つの大きい要素だと。その時の改訂で、どんな改訂方針を立てるかということも大きく変わってくるかとは思います。」

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