視聴者の皆さんの疑問に答える「みんなのハテナ」。今回のテーマは「スイートコーン」です。
香川県では、スイートコーンの栽培面積と収穫量がここ10年ほどで5倍程度に伸びています。スイートコーンについて、視聴者の皆さんからは「トウモロコシとの違いは?」とか「甘いスイートコーンの見分け方は?」などの疑問が寄せられました。
疑問に答えてくれるのは、観音寺市でスイートコーン栽培して20年になる石井拓郎さんです。
トウモロコシとスイートコーンの違いは?(高松市 チキさん 47歳)
(スイートコーンを栽培/石井拓郎さん)
「家畜の餌であるとか飼料用をトウモロコシと呼ぶ場合もありますし、スイートコーンというのは品種改良を重ねて甘味を追求したおいしい食用のもの」
「トウモロコシ」は、食用以外にも、甘味料や工業用アルコールの原料、家畜の飼料として使われています。
甘いスイートコーンの見分け方は?(岡山市 あんバター 56歳)
(スイートコーンを栽培/石井拓郎さん)
「先まで皮がパンパンに張りつめている、実が充実して実っているもの。ひげが薄いものよりも濃い茶色、こげ茶色くらいのものがいいかな。みずみずしい光沢があるような実がついているものがおいしいかな」
石井さんによると、皮が鮮度を守ってくれるため、皮付きで売られているものがお薦めだそうです。
蒸す・レンジ・ゆでる おすすめは?(岡山市 はんな 55歳)
(スイートコーンを栽培/石井拓郎さん)
「ゆでるのが昔は主流だった。どうしても湯の中にうま味成分が溶け出してしまって味が落ちてしまうと私は思う。どの食べ方、火の入れ方にしてもあまり火を時間をかけて入れない方が、ちょっと触感が残るくらいの食べ方の方が私はお薦めです」
ここで、実際に同じくらいサイズのスイートコーンを使って、どの方法で加熱すると甘くなるのかを実験をしました。
(記者リポート)
「これからそれぞれの糖度を測ってみたいと思います」
実験の結果です。水の状態から入れて、沸騰後約3分ほどゆでた時の糖度は「18.5」。
続いて蒸し器の中で約3分ほど蒸した時の糖度は「18.5」。ここまで数値上は同じ結果となりました。
そして、大きさによりますが、電子レンジで3分程度加熱した場合は、「19.2」という結果になりました。いずれも加熱しすぎないように気を付けて食感を残すのがポイントです。
もう1つ、実験をしました。
スイートコーンは縦長ですよね。実ができる元を下、下部として、「上部」「中部」「下部」の3か所で糖度の違いを調べてみました。こちらは電子レンジで加熱しました。
ぶどうはぶら下がっているとき、幹に近い方が甘いと言われていますが、スイートコーンではどの部分が甘いと思いますか?
実験の結果、平均では下から順番に甘いというデータが出ました。
今回の実験はあくまで糖度を計測したものです。食感や香りなどを含めると、人によって感じ方は違います。いずれにせよ、さまざまな加熱方法で味わえるということです。
(スイートコーンを栽培/石井拓郎さん)
「スイートコーンが取れる時期はとても短くて、6月の上旬から7月の頭までで、産直市でありますとか店頭に並んでいるのを見つければ即買っていただいて、短い期間の間においしいスイートコーンを味わっていただけたら」