衆議院予算委員会の地方公聴会が初めて岡山市で開かれ、両備グループの代表が地方のバス路線を取り巻く問題などを訴えました。
(両備グループ/小嶋光信 代表) 「地方は需要がほとんどない。そこに供給がいっぱいあるのに、需給調整の規制を廃止してしまったら過当競争になって倒れるのは当たり前」
両備グループの小嶋代表は、地方公聴会で意見陳述人の1人としてこのように述べました。
両備グループは、2月、岡山市などを走る31のバス路線の廃止届を中国運輸局に提出しました。同業他社が黒字路線に新規参入することで、利益が圧迫され、他の赤字路線が維持できなくなるとしています。
(衆議院予算委員会/津村啓介 委員) 「廃止届の撤回も選択肢としてお持ちだと思うが、端的にうかがいたいが、どんな条件を整えればいいでしょうか?」 (両備グループ/小嶋光信 代表) 「自由な競争で野放しになって、今回出してはいけないような認可がされています。地方の公共交通が健全な競争ができるようになれば」
小嶋代表は「首都圏」と「地方」を一律に規制緩和したことが問題だと指摘した上で、法改正や、国が主体的に公共交通のあり方を検討することなどを求めました。