両備グループが運行する岡山市のバス路線に、同業他社が参入し、近く新規路線を運行します。両備グループは、その新路線の認可を取り消すよう国に申し入れました。
(両備グループ/小嶋光信 代表) 「即刻認可取り消しすべき事件と言える。一言で申し上げますとこんなひどい認可はない」
岡山市東区の西大寺地区を走る西大寺線に、八晃運輸が運行する循環バス「めぐりん」が国から認可を受け、4月27日から新規路線を運行します。 両備グループは、この新規路線の認可について申請内容に誤りがあるとして、認可を取り消すよう、中国運輸局岡山運輸支局に申し入れたと発表しました。
両備グループによると、停留所を設ける際、土地の所有者が知らないまま許可申請が行われていた可能性があるなど、3カ所の停留所について誤った申請がされていると指摘。今週中に認可の執行停止を求めた上で、認可取り消しを申し入れたということです。
これに対し、中国運輸局は「適正に審査した上で認可した。両備グループの主張を精査し、これから検証していきたい」としていますが、認可した路線についてこれまで取り消した前例はないということです。