高松市を代表する観光地、屋島の活性化につなげようと観光協会と地元企業がタッグを組み、オリジナルのお菓子を開発しました。あの「屋島名物」をモチーフにしています。
その名物は「瓦投げ」。源平・屋島の合戦で勝利した源氏軍が、山上から「陣笠」を飛ばして勝どきを上げたことに由来する「瓦投げ」。厄除けや開運祈願として観光客の人気を集めています。
(記者) 「展望台から投げる素焼きの小皿『かわらけ』。これをモチーフに誕生したのが、こちら、その名も『瓦スク』です」
屋島山上のれいがん茶屋がゴールデンウイークにあわせて販売を始めた「瓦スク」です。 源氏の白旗をイメージした「しょうが味」と、平家の赤旗の「梅味」の2種類あり、1パック5枚入りが450円です。
(記者) 「源氏の白、しょうが味をいただきます。ちょっと硬いのかと思ったのですが、サクサクの食感です。しょうが味がきいてさわやかな味です」
この「瓦スク」誕生のきっかけは、去年5月に放送したKSBの番組、「報・動・力」です。屋島の活性化をテーマに多賀アナウンサーと観光の専門家が山上をめぐりながら課題を指摘しました。
(じゃらんリサーチセンター/森戸香奈子 研究員) 「資源があるんだけれどゴロゴロした感じで置かれている、磨かれていない」
高松市で印刷物の企画などを手がける「太陽社」の長尾明子さんは、この放送を見て地元企業として協力したいと観光協会に商品企画を持ちかけました。
(太陽社/長尾明子さん) 「屋島ならではのオリジナルの、屋島に行かないとないっていうものが何かないと、上がってくる意味がないかなと思うんです。一番足を運んでいただけるきっかけになるのがお土産関係かなと」
長尾さんは、高松市の老舗和菓子店「宗家くつわ堂」に声をかけ、オリジナル商品の開発に取り組みました。
(屋島山上観光協会/森静家 会長) 「(山上の売店には)香川の有名なお土産はあるんですけど、屋島だけっていうのがなかなか今までなくて、そんなのがあったらいいかなということで、新しく挑戦してみました」
(大阪からきた観光客はー) 「いいんじゃないですか。一緒ですもんね、瓦と」 (神奈川からきた観光客はー) 「パッケージとかおしゃれなので惹かれました」
れいがん茶屋では、レジ袋や紙袋も特徴的な屋島のシルエットを取り入れたデザインに一新しました。
今後も「屋島ブランド」を浸透させるため、さらなる商品開発に取り組む方針です。