西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備地区を流れる小田川と高梁川の合流点を付け替える事業についてです。山を削って小田川の新たなルートを造るための工事が完了し、通行止めになっていた一部の道路が通れるようになりました。
午後2時に通行止めが解除されたのは、倉敷市真備町川辺と倉敷市船穂町柳井原を結ぶ県道の約3kmの区間です。
2018年の西日本豪雨では、雨で水位が上がった高梁川の水が小田川に逆流するバックウォーター現象によって川の氾濫が起こり、堤防が決壊。小田川沿いの倉敷市真備地区などが大きな浸水被害を受けました。
国は、川の氾濫を防ごうと、小田川と高梁川の合流点を付け替える事業を行っていて、このうち、山を削って小田川の水が流れるルートを新たに造る工事が21日完了しました。
全ての工事が完了すると、小田川は、今よりも約4.6km下流で高梁川と合流することになります。
国土交通省によりますと、工事の進捗率は約8割で、2023年度末の完了を目指しているということです。