被災した子どもたちに元気を与えました。避難所にもなっている倉敷市真備町の小学校で夏祭りが行なわれました。
(記者) 「薗小学校でお祭りが行なわれています。子どもたちが楽しそうに集まっています」
倉敷市真備町の薗小学校では、毎年8月上旬に夏まつりが行なわれていますが、今年は中止になっていました。しかし、子どもたちが集まって笑える場所を作りたいと、主催のまちづくり協議会に加え社会福祉協議会や小学校の先生も協力して開催しました。お祭りでは定番の輪投げや、ヨーヨー釣りなどがボランティアによって無料で提供されました。
(小学生はー) 「楽しいです!」 「スーパーボールとかヨーヨーすくいすくいとかあるから楽しいです」 「楽しいです」
久しぶりに集まってはしゃぐ子どもを見て先生たちもうれしそうです。
(倉敷市立薗小学校/大西真莉香 教諭) 「久しぶりにこういう“わ!”っていう歓声を聞いたり、子どもの楽しそうな笑顔が見れてほっとするのとすごいうれしいっていう気持ちです」
薗小学校で開かれる夏祭りでは真備町名産の竹で飾られたやぐらが設置されます。今回は場所が確保できず、恒例のやぐらはありませんでしたが、何とかまつりに竹を残そうとボランティアが中心になって竹の灯篭を用意しました。
灯篭には「一歩ずつ、一歩ずつ」など被災者一人ひとりの思いも書かれています。竹提灯のあかりはやさしく会場に灯っていました。小学生の夏休みも残り約2週間。被災地の子どもたちも少しずつ新学期に気持ちが向いているようでした。
(小学生はー) 「今まで一人でずっと勉強してきたから学校でみんなで楽しく勉強していきたい」
(記者) 「いまでも避難所や浸水した家屋の2階で生活している子どもたちもいます。一日も早く復興して、きょうのようにみんなで集まって笑える日が来てほしいと思います」