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危険ドラッグ事故 遺族が亡き娘のDVDを製作 香川

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 2014年、香川県善通寺市で危険ドラッグを使用した男に、当時11歳の女の子がはねられ死亡した事故です。

 亡くなった秋山実久さん。実久さんの父親は命の大切さを知ってもらおうと講演活動を行なっています。  そして今回、講演の内容をより充実させようと実久さんの肉声が収録されたDVDとブルーレイディスクを 作りました。

(DVDの音声)

 実久さんの声で始まり11年という短い人生を振り返る映像。  そこには、父親の強い思いが込められています。

(娘の実久さんを亡くした秋山隆志さん) 「ごく普通にいる子どもがこんなに頑張っていたというところとその子が交通事故に巻き込まれて亡くなったっていう大きなギャップを知ってもらいたいと」

 実久さんは、2014年善通寺市の県道で危険ドラッグを使用した男が運転する車にはねられ死亡しました。

 父親の秋山隆志さんは命の大切さを伝えようと講演活動を行なっています。

(秋山隆志さん) 「一番悲しく思ったことは喪主として実久の火葬のボタンを妻と2人で押したことでした」

 隆志さんは、今年6月、他の犯罪被害者遺族が映像を使って講演しているのを見て、自身の講演用の映像を作ろうと 決めました。

(秋山隆志さん) 「やはり訴える力が全然違うんだなというふうに思いましたので。こういう子だったっていうのを知ってもらいたいっていうのが一番の気持ちです」

 業者に依頼してできた約5分間の映像。

 隆志さんが持っていた合わせて7時間を超えるビデオと写真の中から厳選して作りました。  一方で途中、突如として薬物の危険性を訴える文字が出てきます。

(秋山隆志さん) 「交通事故の悲惨さを覚えていただいて安全運転をしていただければと思います」


 19日、琴平高校で行なわれた講演会。実久さんの映像を初めて流します。

(映像を見た琴平高校の生徒はー) 「言葉より映像があった方がその子の特徴とかもわかるし」 「映像があった方がみんなに伝わると思います」 「さっきまで生きていた人が死ぬっていうリアルさを感じてとても悲しみを覚えました」

(娘の実久さんを亡くした秋山隆志さん) 「みんな真剣に見ていただいて目を押さえている人もいました。一部の人でも覚えていただければ、それが交通安全につながればっていう風に思います」

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