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危険ドラッグ事故で娘を亡くして7年…遺族が高校生に命の大切さを訴える 高松市

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 2014年1月、香川県善通寺市で危険ドラッグを使った男が運転する車に女の子がはねられ亡くなりました。女の子の父親が10日に高松市の高校で講演し、命の大切さを訴えました。

 宮川周三アナウンサーの取材です。

香川中央高校で行われた講演

(事故で一人娘を亡くした秋山隆志さん)
「私は一人娘の実久という子どもを交通事故によって亡くしました。とても努力をし勉強を頑張っていた姿を思い出しますし、とても明るく楽しい子どもでした。実久はバイバイと言ってお友達と別れました」

「大きな音がしました。振り向くと車が壁に当たり事故を起こしています。車の前タイヤと壁の間にはさまれていた実久を見つけ、車を後ろに動かし、すぐ心臓マッサージをお友達のお父さんがしてくれました」

「心肺停止、呼吸も止まっていました」

「実久、今までいっぱい思い出を作ってくれてありがとう。いつかそっちの世界に行った時また遊ぼうな、一緒に話しようね。またね、またね。ありがとう、ありがとうと何度も何度も妻と一緒に声を掛けました」

「もし校則や交通ルールを守ることをしない人は将来、大きな事故を起こし、実久をはねた犯人みたいに12年間も刑務所に入所しないといけないかもしれません。交通事故とは一瞬の過ちで起きるのです」

(講演を聞いた生徒は―)

「実久ちゃんのことを思うと本当に悲しいです」

「交通安全とかはそれだけにかかわらず全てにおいて校則とかを守らなければいけないと思います」

講演活動への思い

宮川アナ:「この講演活動はどんな意味をもっていますか」

秋山さん:「その(実久さんへの)気持ちを忘れずにずっといられるということで、講演というのは大事かなと思っています」

宮川アナ:「頑張れる原動力はどういったものでしょうか」

秋山さん:「本人もそうですけど家族も大変だし、加害者の家族も大変だし、いろんな人が不幸になる。それを知ってもらいたい」

 秋山さんの取材を始めて7年ほど経ちますが、いつも「事故を風化させたくない」と話しています。秋山さんは、自分のことを「口下手だ」と言いますが、それでも講演を続けるのは、同じような被害者が出てほしくないという思いです。

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