豪雨の記録を歴史的文化財とともに残します。倉敷市真備町の浸水した蔵から江戸時代の屏風絵が見つかり、保管に向けた作業が始まりました。
発見されたのは、江戸時代後期に活躍した画僧、愛石が描いたとみられる高さ約1.6mの六曲屏風絵で、水没で一部が剥がれたりカビが生えたりしています。
屏風絵があった倉敷市真備町岡田にある江戸時代の蔵は、1893年に地区を襲った水害と今回の西日本豪雨の2回、浸水被害を受けています。
所有者の富岡正江さんは蔵を解体することにしましたが、屏風絵は水害の爪痕を記録として残すため、完全には修復せずに残すことを決めました。 絵は骨組みから剥がした後、吉備中央町の修復士の工房でクリーニングや裏打ちによる補強作業を行い、真備ふるさと歴史館に保管する予定です。
(所有者はー) 「残せるものなら残しておいた方がいいと思います。もう二度と出てこないと思いますので」